とき：2012/03/11
ところ：長太バエ（西野浦釣センター・栄福丸）
ねらい：寒グレ

暫くはモイカ釣りの釣行が続いたが、北さんから書き込みでクロ釣りのお誘いがあったので即OK、釣行に同行する事になった。末さんが掘り立ての自然薯を持ってくるというので楽しみが倍増だった。余談だが、釣行二日前にメガネの新しいレンズが出来あっがって来たので遠近ともピントが合うようになった（近眼+乱視+老眼のミックスです。これで遠くのウキも良く見えるようになる、月も星もハッキリ見えるぞー！）。

10日（土）午後2時NFC到着。T先生が前筏で準備をしていたのでご挨拶をしてから船長と打ち合わせ。北さん達の到着が少し遅れると連絡が入ったので、休憩室で船長と歓談してから回収便で3時半出港となった。

向かったのは長太バエ、3人を回収して入れ替わりに一人で渡礁した。回収したとき先人のクーラーは重かった。急いで荷物を上に運び釣りの準備をした。既に上げ潮になっていたので、北側の突端に行き竿出し。沖（右手）からのウネリがあり、北風が吹き始めた。

潮は速い、流れは左右に蛇行し変化する。風が強いので、今回はいつもより一段細い道糸、ハリスとも2号、ウキM0.5号、水中ウキ＋潮受けヨリモドシ、ハリスにジンタン段打ちの仕掛けをセッティングした。

ハッキリしたアタリは出ないが、コマセが効き始めるとエサを取られるようになった。反転流やボーズの湧流の為潮の流れが海中の仕掛けを複雑に変化させる。従ってコマセも表層から中層に落ちる間にあらぬ方向に流れて行ってしまう事が多い。だから理想的な状態に流れるのは稀である。こんな潮の時は一瞬のチャンスを狙うことになる。狙いは左の水道側の潮が真っ直ぐ抜ける流れになっているとき、その流れがその先の潮に当たるあたりに流れるときや右からの潮が当たって潮のヨレに当たる瞬間だと推察する。仕掛けに張りを持たせると潮筋やコマセ筋から仕掛けが外れるので、同調させるのが難しく、イメージ通りには時々しか流れない。

やがてウキが見える範囲でアタリが出始め、そしてフッキングに成功した。2匹はマズマズでキープ、真鯛の小さいのもキープ、コッパグレはリリース。風が強くなってきた、そして次はアイゴだった。そろそろ見切りをつけようとしていたとき、後ろで「とよさん、来たよ〜！」って北さんの声がした（向かい風が強かったので船が接岸したのに気が付かなかったのだ）。釣りを止め、道具を持って灯台横に上がったら、北さんと末さんが既に荷物を運び終えていた。
電話をもらった時には夜11時の便でと言っていたのだが、彼らがNFCに着いた時には船長がスタンバイしていて直ぐに出港してくれたそうだ。サンキュー久寿米木船長！

陽が落ちても風は止まない、更に気温が下がり始めた。風よけにクーラーなどを並べて、風裏の東側に宴会場を用意した。

末さんが炭を入れた空き缶コンロをに火を点け、酒の肴にスライスした自然薯とサシミ醤油＆ワサビを用意してくれた。乾杯！宴会の始まりだ。
釣り談義に盛り上がった頃、月が上って来た。腹が減ってきたので、鍋で温かい特性料理を作った。先ずは中華丼の具材をベースにスープを作り、そこに水ギョーザを入れて一煮立ちさせてから味が浸み込んだ熱々の水ギョーザを賞味。次に肉とエリンギ、ネギを追加して一煮立ちしてから麺を入れて特性ラーメンを作り空腹を満たした。（うどんにする筈だったが車に置いてきてしまった）

月明かりが照らす中、冷たい風が吹いていた。夜中の下げ潮狙いで30分ほど頑ばったが…キンギョ5匹で即断念して寝る事にした。

朝食を作ろうとしたが、ボンベがガス欠！バッグに予備のボンベが入って無い（泣）。北さんのガスコンロを借りてラーメンを作り3人で食べた。北さんが入れてくれたコーヒーで眠気を覚ましてから下げ潮に変わるのを待って、始めて3人並んで釣り開始。

爆風は収まらない。沖からのうねりは収まってきたが、突端に立つと吹き飛ばれそうになる。仕掛けの操作も、コマセの投入も風の弱まった瞬間を狙ってやる厳しい状況だ。

時々しか狙った本流を流れてくれない。釣り座が高いので竿先が海面から可也離れる為、道糸が風で左にふける、更に表層流がシブキと共に左に流れるので数拾メートル流れると本流から外れ、コマセとも外れてしまい、同調しない。一瞬、1号の重い仕掛けに変えようかと思ったが、今回は釣果よりも、細仕掛で何処までやれるか、風に挑戦しようとM2Bウキに潮受けより戻し、ハリスにジンタンの段打ちで通す事にした。

5回に1回位は何とか本流をキープして流れて行く。しかしコマセとの同調は更に確率が低くなってしまう。糸ふけを取ろうとすれば仕掛けを引っ張り、ポイントから外れてしまう。従って。ある程度の糸ふけが出てしまう為アタリが取り難い。糸の出具合でアタリを感じ、糸を張って聞きアワセをしてからフッキングするが、唇の皮に掛かってかろうじてタモに収める事もあった。針を飲み込んで糸が走り、ガッチリ針掛かりする事もあった。

本流を70メートル程流れていた仕掛けにアタリを感じてあわせたらフッキングした、速い流れに逆らっているので、可也重く感じる。ガンガン巻いて近くに寄せてきても中々浮いてこない、最後は足元の深いところで岩に貼り付いて動かなくなった。糸を緩め、2分ほど穂先で様子を伺っていると彼奴が動いた、今だっと竿を煽ってガンガン巻き遂に浮かせる事に成功、北さんに掬ってもらった。尾長グレだった。

お昼前、栄福丸がルアー客だと言って2人を運んで来た。

北さんは左側で分流を攻めて、ポツリポツリ釣っていた。一方の末さんは足元に見える良型のクロを狙っていたが、一向にヒットせず苦戦していた。終盤、末さんがヒットさせたが、タモ入れ寸前にハリ外れで痛恨のバラシ。

時間が経過しても風は止まず、3時前からは西風が右前から吹くようになって益々釣り難い状況に成った。その頃、左手沖側50メートルほどにクロのナブラが出来ていた。久し振りにナブラを見た。

それを期に4時の回収には早かったが、納竿として片付けを始めた。

	宴会だ〜！
	喰った、飲んだ、しゃべった、サア〜寝るだけだ！ でも、寒かった〜！
	北さん、クチブーをゲット
	下げ潮に気合が入る北さんと末さん
	喰い渋っているので、唇の皮一枚でかろうじて タモ入れまで…やばかった〜！
	昼前、瀬替わりの２人を運んできた
	本流に上手く流して尾長をゲット
	久し振りに釣った尾長だが、スマートだ 磯に貼り付いたので、頭部から胴体に掛けて と尾に磯で擦った痕がハッキリついていた
	納竿後、地黒、沖黒方面を臨む
	頑張った末さん お疲れ様でした
	北さん、戦い済んで、ホッと一服
	私の釣果 30cmクラスは腹ボテ、40cm以上は未だスマート

後書：北さんには申し訳ないが、ヤッパリ貴方は風男だね〜（爆）。折角3人揃っての釣行なのに、風に泣かされてしまいました。これも寒グレ釣りの醍醐味と思えば、好天の釣行がとっても有難い幸せな事に思えるだろう。去年は4月17日にも長太でクロを釣っている。今年も未だ釣れるだろう。
北さん、末さんお世話様に成りました。有り難うございました。又遊びましょうね！
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜by Toyoiso〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜