とき:4月8日2005
ところ:鶴見・オオバエ

『ボーズでも、美味しいお土産?』
2月以来の鶴見の磯、平日に釣行出来るなんて実に有り難い。釣況は厳しいので、釣果よりもリフレッシュが目的の釣行、今日はボスと2人で仕事の疲れを癒す時間を過ごす事が目的だ。

午前7時半、みや丸の船長に予約を入れてから別府を出発。佐伯で全てを調達し、梶寄港到着9時半。この便では我々2人だけ。船長曰く『5時便でビシャゴに一人上げただけで、他にお客は無く、最近はメッキリ暇になってしまった』と、クロが釣れ無いと暇で困ると本音を漏らす。

タチバナに3人居た、それ以外はコバエに2人、オオバエの裏に2人・・・そこで、久し振りにオオバエに渡礁することにした。午前11時、未だ3時間は下げ潮が流れる。ボスには東側の中央に釣り座を取ってもらい、攻めるポイントと棚とリ、仕掛けに尽いてアドバイスをしてから、私は突端に釣り座を取った。風は南西から吹いて居たが、大した事はない。
≪ 突端の右側にも底根を反映した複雑な潮の動きが見られる≫
先ず、コマセを沖に打ち込み、仕掛けを右流れの潮目に流し込む。オオバエの表側周辺は底根が結構荒れていて水深も有る。それだけに魚影も濃いのだ。

潮の流れは一定では無く、仕掛けを打ち返す度に潮目が変化し、海面の表情が変わって行く。棚を竿1本半、道糸&ハリス3号で沖から潮目の外側に流し込んで、更にコマセを打ち込んだ。

正面から右手にどんどん流れて行く、ボーズの外側を廻って更に先に流れて行った・・・その途端、ウキがスパっと消し込み道糸が張り、大きく煽った竿に乗って来た。正に尾長グレの引きだったが、あっという間に瀬ズレでウキごと5Bの仕掛けがぶっ飛んでしまった! 「ヤラれたー!クヤシー!」 一人地団太を踏む思い。

回収して、切れた部分を見ると、3号の道糸がザラザラ、プッツンと切れていた。
仕掛けを作り直してから休憩をとり、潮が変わるまで様子を見る事にした。下げ潮の流れがゆるくなって来た昼過ぎから、潮目の中にボラの群れが現れ始めた。可也デカイ3~4kgは優に有るだろう脂が乗ったブットい奴が徐々にその数を増やして来る。時折バシャバシャと暴れていた。(漁師が獲らないから、ボラばっかり増えちゃって、どうしようもない、困ったもんだ!…この言葉は漁師と船長から何度も聞かされて来た)

念の為、足元で水深3mの水温を計って見ると、14℃と低い。外気温が20℃を超えて居るのに、この低さは私の予想を裏切る物だった。
 
≪払い出しの先、潮目にはボラの群れ≫

午後2時頃から潮が満ち込みに変わり、再び竿を振る。棚を竿1本半から始め、サラシの先からの払い出しに仕掛けを入れ、コマセを打ち込んで仕掛けを少し張リ気味にした所でアタリを捉えた。グレではないが明確な引きが竿に…、掛ったのは小振りのヒラスズキだった。難無く寄せてタモで掬った。

その後、グレのアタリを捉え様と竿2本まで深くして行った。手前で餌が無くなるが、盗られ方はグレとは違う、ボラのようだ。前の潮目にはボラの大群が居座り、右へ行ったリ、左へ行ったり…コマセの帯を追い掛けたり…仕掛けの流し込みとコマセワークに苦心する…・。

なんだかんだで時が過ぎ、気が付けばもう4時過ぎだった。このままではボラと遊んでお仕舞いに成ると思い、思い切って右手の引かれ潮から本流への潮筋に流し込んで、勝負に出た。2度、3度…空振り、4投目…今度はコマセも潮筋に多く打ち込み、タバコを吸いながらそれまでより更に遠くまでどんどん流した。やがて魚信が伝わって来た、ベールを起し、竿をユックリ立てる…フケ糸が伸びて直線になった、ぐんぐん巻く…間も無く手前に来てギューン、グーングーンと竿を〆込む。グレではなさそうだ。
水際まで出て張リ根を交わしながら、良い感じでOREGA1.75で8ノ時操作・・・徐々に浮かせに掛る。見えて来た、マダイだ。とても綺麗な魚体が水面近くで更に抵抗して暴れる、元気の良い奴だ。竿に溜めて空気を吸わせてから一発タモ入れ、 フィニッシュ! デカイタモだと楽々と掬えて獲り込みが安心である。

 63.0a、アイシャドウも綺麗な美形マダイ

これが、尾長なら記録もんだが!?嬉しい下道に大喜びで納竿とした。
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