とき:2011年4月17日(日)
ところ:NFCから長太バエ
ねらい:クロ


プロローグ
金曜日の夜、大牟田のベテラン釣師の山北さんから“磯に上ってクロ釣しましょう”とのお誘いに、即OK。私は先行して土曜日の昼からNFCの前筏で竿を出し、チヌ&真鯛一発狙いで遊ぶも、日中は北西の強風が吹き、おまけに先週に続いてサバゴの群れが居つき、お手上げ状態で夕マズメの時合い突入。反対側で釣っていた顔馴染みの常連さんがデカ真鯛をヒットさせたが、細仕掛けだった為、強烈な引きにハリスが飛んだ!残念でしたね。

その後小アジ、小ダイがヒットしたが本命来たらずで、8時に納竿。筏を洗い、道具を片付けてから車中でテレビを見ながら休んでいたら、山北さんが到着。瀬渡し時間は夜中の1時なので、山北さんと歓談しながら夕食を済ませ、磯釣の準備をしてからしばし仮眠をとった。11時半に目が覚めたので、TVを見ながら時間をつぶした。

出発
深夜12時半、久寿米木船長が到着した。仮眠室で寝ていた山北さんを起して道具を第八栄福丸に積み込み、釣り客5人を乗せ出発。幸いな事に希望した長太バエが空いていたので、我々二人ともう1人浅倉さんと言う釣師の3人で渡礁した。残りの二人組みは沖黒に向かった。長太バエは去年の7月に山北さんと上って、デカ尾長の群れを目撃したので、何とか喰わせようとあれこれ工夫して挑戦してみたのだが、コナガの群れやヒラアジなどに邪魔されて仕留める事が出来なかった。山北さんとリベンジを誓った、あの時のことが思い出される。

準備
さて、浅倉さんは早速北側に行って、カゴを振っている。下げ潮狙いの我々は、朝5時の満潮までは上げ潮なので、風裏にて山北さんと談笑しながらゆっくり仕掛けのセッティングをし、コマセを準備した。相変わらず北西の風が米水津湾の方から強く吹いている。大きな月が薄雲の向こうにボンヤリ見える。

未だ暗い五時半、潮止まりの時間は過ぎたので、風に負けないようにと1号の重い電気ウキ仕掛けで様子を見るが、風に逆らって相変わらず上げ潮がゴンゴン流れている。多分二枚潮が起きているだろうと釣るのをあきらめて中断した。

潮が変わるまでの休憩を利用して、仕掛けを作り直した。グレックスM3Bに潮受けB+ヨリモドシB+ガンダマB+ガンダマ3号、ハリス2号。グレ針5号を付け潮をとらえたら仕掛けが潮に馴染んでからゆっくり沈んで行くイメージのバランス。と言う事で、今回も私が好きな半誘導とした。ココは潮の流れが速いので、棚は竿1本半からスタート。セッティングは状況に合わせた自分の勘で、こんなもんだろうとやっている。後は実際に流してからの微調整である。山北さんは全誘導、浅倉さんは自作の玉ウキ仕掛けを沈ませていく釣り方だ。釣りを再開する前に山北さんが栄養ドリンクをくれたので、二人で飲んで元氣注入。よおしゃー、釣るドー!

実釣前半
南の突端に三人で竿出し開始、右手からの風が相変わらず強く吹いていて、高い釣り座からの仕掛け(道糸)操作が難しい。色々試してみたが水道から真っ直ぐ南に抜ける本流に乗せることが上手くできないので、20メートルほど先から左に流れて沖に向かって抜ける流れを狙う事にした。

仕掛けを風に逆らって右手に投入し、流れに乗せてコマセを打ち込み仕掛けを馴染ませ、狙った流れに乗ったあたりで追いコマセを打ち込んであたりを待つ。グレのあたりを捉えることが出来ないが、付けエサを盗られたり半分かじられたりし始めた。遂に足の裏サイズをヒットさせたが、その一枚はリーリースしてあげた。

しかし、後が続かない。そこで仕掛けの流れ込みがゆるくなる辺りで仕掛けに張りを持たせたり、送り込んだりと変化をつけて探ってみたら、ラインが走りスプールに添えていた指先を弾て道糸が出て行く。速い流れに逆らって寄せるので可也の手応えだ、何とか足元に寄せてきて、浮かせに掛かったところでフッと軽くなってしまった。唇の皮一枚だったのか、ハリは付いている。惜しい事をしたが、何かを掴んだ気がした。

三人で流すコマセが効いて来たのか、それぞれにクロがヒットし始めた。何故か私には尾長グレが多くヒットした。少し手前の流れを攻めていた浅倉さんに回遊グレが釣れた。10月、11月なら兎も角、桜が散り始めた頃に回遊グレを見たのは初めての事だった。

やがて潮はたるみ、時合いは過ぎたのかバリ(アイゴ)が釣れ始めたので、どうせ暫くは二枚潮になるので釣りにならないと見切りをつけた。お湯を沸かして昼食にした。

【本命の下げ潮での釣況と釣果】

釣るドー!! 北さんと、元氣注入!

風に向かって仕掛け投入

北さんがクロをヒット!


遂に来た尾長ちゃん!

やったー!尾長ちゃん、連続ヒット!

とりあえず40オーバーを複数ゲットできた

実釣後半
一休みしてから釣り座を北側に移動した。浅倉さんが突端左の特等席、山北さんが突端右側に先に入っていたので、私は船着場から流す事にした。仕掛けが浅倉さんと絡まないように工夫して流していたら、数投目でクロがヒットした。釣り上げてみたらなんと足の裏サイズの回遊グレだった。30分ほどたった頃、山北さんが35センチほどのバリを釣ったので、納竿して休憩してしまった。私も暫くノーヒットだったが、次に釣れたのはバリだった。

とりあえずこの時期にクロが釣れたことと、長太バエでの移動は足が疲れるので、1時半頃早々と納竿にした。船長に電話したら、鰤釣り中なので回収時間は予定通り4時だからそれまで釣っていてくれとのこと。

おまけ
時間がたっぷりあったので、釣りは浅倉さんに任せて、道具を片付け一休みしてから山北さんと二人で南側の釣り座の掃除をした。釣り坐が高いので、水を汲み上げてへばりついたコマセを流すのは大変だったので、大時化に成って波で洗い流すか、消防船で放水してくれたら綺麗になるのにとか、釣り人みんなが汚した後を掃除してくれればとか思ってしまう。そのうえ、磯のあちらこちらに、根掛かりした道糸や針のついたハリスなどもあったので、それらも回収したりハサミで切り刻んだりして、鳥達の足に絡まったりしないようにと掃除した。一日一膳。

予定通り、午後4時に第八栄福丸が回収にきた。今日は釣果も有り、磯の掃除もしたので、久し振りの磯釣り、心地良い気分で船上の人となった。

○後書:久し振りに山北さんと一緒に楽しくしかも意外な釣果に恵まれた釣行であった。この時期に未だクロが釣れる、ましてや回遊グレが釣れた事が、この海における生態変化についておぞましく感じたのだった。

山北さん、お疲れ様でした。お世話様になりました。又ご一緒しましょうね!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~by Toyoiso~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~