とき:5月28日〜29日(日)
ところ:鶴見_オオバエ

『渋かった走りの梅雨グレ?』

 やっと磯に上がって来ました。4月8日以来、久し振りに鶴見の磯に・・・、前回同様のオオバエに師匠と2人で28日の2時過ぎから29日午後3時まで遊んで来ました。渡船は勿論宮丸でした。
天気の良い週末と有って可也混んで居ましたが、先客が帰るのを待って釣り始める事にしました(まるで深島の様だ、と師匠がぼやく)。

釣れそうなポイントは大体埋まっていたので、船長が薦めた、オオバエの水道に渡礁。しかし、師匠が2日前にコバエに上がった、オオバエの水道及びコバエのオオバエ水道側は、潮の流れが悪く釣りにならな状況を確認していたので、どうせ夕方迄待って釣るならおもてがよいと判断してエッチラ、オッチラ、どっこいしょと3往復して道具を運び表に移動した。

さて、オオバエの表に重い荷物を運んだが、竿出し出来るポイント満員御礼状態。最後の道具を運んだ時、一人竿を曲げて居たが、バラしてしまった。先客達は5時、6時と納竿時間がマチマチで有ったが、東側の中央に入る事にした。速い下げ潮がゴンゴン流れていた。

竿出し出来るまでは2時間以上もあったので、ユックリ昼食と取り、ボチボチ仕掛けを準備した。その間数枚のクロが上がっていたが足の裏から40a以下で有った。師匠と2人、ビールを飲みながらそんな様子を見学させて頂いた。
例によって竿出しする前に5メートルのロープを一杯に延ばして海中に温度計を落とし、海水温を計って見た。17.2度とこの時期にしては低かった。

午後4時、師匠の狙った釣り座とその左側が空いたので、先に師匠が釣り始めた。私が狙っている釣り座の人は6時まで釣ると言うので、仕方なく師匠の左側で試して見る事にした。だが…張り出し根が両サイドに有って、もしクロを掛けたら何処に廻り込んで取り込んだら良いか悩んでしまう、非常に問題がある。幸いな事に? 釣れなかった。

その間にも、SEIKOUMARU、TERUMARU、SHINEIMARU、HAYAMIMARU、MIYAMARU…忙しげに瀬代わりや回収に走り回っていた。オオバエにも何人か上がって来た。瀬渡しは、上げ場が無くなるとオオバエに運んで来る様だ。

6時過ぎ、仕掛けを満ち潮に乗せてドンドコ流していた師匠が沖合いで何かをヒットさせた。1.5号、5mのグレ竿が大きく弧を描き、重たそうである。マダイでもヒットしたのだろうか、と師匠もその手応えに判断が付かない様子“えらく重いが何だろう”と言いながらユックリポンピングしながら寄せて来た。私はタモを構えて今や遅しと道糸の先に目を凝らす・・・・ツイに上がって来た、掬ってびっくり腹ボテのイサキであった。40センチ弱、まあまあのサイズでした。
その後師匠は手前でレギュラーサイズのクチブー、33~36センチを2枚追加。“今はこんなんでもキープしておかないと、持って帰るものがなくなってしまう”と私に忠告してから〆てクーラーに収めていた。

午後6時、やっと先人が納竿してくれた。いさんで釣り座を移動して師匠の右側に入った。とは言え、この釣り座は極めて限られた時間帯しか良い潮が流れない。既に満ち込みの潮が、刻々と変化しながら流れている。短時間の勝負だ。
私は重い仕掛けは用意していないのでM‐3Bでハリス2号、棚2~3ヒロで釣り始めた。底潮は冷たそうなので、グレを浮かせて釣る為である。当然コマセにはV9ライトとパン粉を混ぜて有る。

変化していた潮が払い出しから少し沖に抜ける瞬間があった、その潮と満ち込みの流れの合流点に仕掛けとコマセを同調させながら流し込む…ギリギリ浮力のウキが少し入る…待つ…送り込んでから少し張りを与える…ウキが消し込んだ!

貴重な始めの一枚だ、大きく無いがタモで掬って取り込んだ。クチブーの35aだが、なんと不細工な魚体だろう。小さいのに腹がパンパンだった。

その後、潮が速く成り過ぎたので私も師匠も早目に切り上げた。今日の潮廻り、この釣り座じゃ夕マズメのビッグチャンすは無いのだ。
*理由:その1、仕掛けが馴染まずあっという間に150メートル流れてしまう。その2、我々の左手から突端までの釣り人の仕掛けとオマツリする危険性が大で有る。その3、回収時に仕掛けが沈み根に掛る可能性が有るから。

日が長くなった。暮れなずむ沖磯の夕暮れ、北寄りの風が少し肌寒く長袖のシャツを着込む。そして早々と寝袋の中に潜り込んだ。ところがである、蚊の襲撃が始まったのだった。オマケにである、ラジオにジージー、ジャージャーとノイズが入り始めた。其の内星が雲間に隠れ、稲光がしはじめた。宮崎方面には縦に稲妻が走り、頭上にも横に天空を切り裂く稲妻が走り、ゴロゴロと雷鳴が遠く近くで轟き始めた。梅雨入り前の春雷である。その活動は10秒と休む事は無く、翌朝まで続いたのです。

そんな状況で、私が朝まで何もしないで寝ている筈が無い。しかし、満潮の潮どまり頃を狙って電気ウキで2時間ほど様子を見たが…不発に終った。蚊と戦いながらしばし夢の中…ZZZZZ。

【2日目】
早朝の下げ潮は一時、直ぐに満ち込みが流れ始める。アタリウキを付けて潮のたるみを狙って見たが、アタリが出無い。半遊動に戻して手前から沖まで探って見るが中々乗って来ない…。サラシが強過ぎて良く無い・・・。

潮の変わり目に反転流が右沖に引かれたので、その一瞬を狙って、M-B二ヒロ半の棚で流し込む…コマセを集中して打ちこみ同調を図る。潮の壁に当った辺りでウキがシモって行った、糸を一旦送り込んでから、すこーし張りを持たせるようにしてジーっと待つ…いきなり走った。元気の良いグレの引きだが簡単に寄って来た。これもタモで掬って大事にキープ。腹ボテの不細工な尾長37aだった。

次ぎに仕掛けを入れる時には既に流れは満ち込みの流れが手前に押し寄せていて、遠投気味に仕掛けを入れたが、ナンとも怪しい潮の流れで、この釣り座ではグレをヒットさせるのは難しいと思いながら暫く挑戦して見たが…ダメだと諦めて休憩する。

左手の角の少し高い足場で釣って居る2人、時々大きく打上げる波を頭からかぶってびしょ濡れに成っていた。

船付きに上がった2人が大騒ぎの末に大物を釣った。カンダイとサンノジのデカイ奴だった。最近は千釣法ばやりで、多くの釣り人達が全遊動や沈め釣りをやって居る。当然ながら、仕掛けをどんどん送れば海底まで届いてしまう訳で、グレの喰い棚を通過して行ってしまう。

そんな風景を見ながら師匠と2人、パンやらお菓子やらビールやらお茶など腹に流し込み、潮が変わるのを待っていた。師匠が先にバッカンを後ろに移動させ、波が高くなって来たぞ、っと言った直ぐ後…ドドド〜~〜ざざ〜〜といきなりバカ波が打上げて来た。急いで駈け寄ってタモを持ち何とか水汲みバケツを掬い回収できた。だが、中に入れて有った2月に買ったばかりのマゼラーはあえなく海の中に消えてしまった。バッカンにも多少海水が入っていたが、パン粉を追加して使うことが出来た。

その後、暫く休んでから午後2時ラストスパート…師匠は直ぐ足元の沈み根の先から30〜35aクラスを入れ喰いで5枚追加して納竿。私はその後ノーフィッシュのまま納竿して釣り座を次ぎの人に譲り、3時に回収してもらった。

何とも情けない釣果では有ったが、楽しい時間を過ごすことができた。

≪オオバエ裏からコバエを望む(下げ潮が流れている)
*コバエで2人竿出し中。その様子を後から上がった二りの
待機組みが見物している(手前に越し掛けて潮を読むのは師匠)。
*オオバエ裏には2人の先客が竿出し中。なんと、写真左下の
釣り人は、磯ブーツ成らぬマリンブーツで有った。
≪35aの口太を掛けて竿を曲げる師匠
(熱さの余りライフジャケット脱いでしまった! 
いけませんね!
  コラ-! この後、着てくれました)
≪船着きに上がった2人組み
≪回収に来た宮丸
≪今回のお持ち帰り…尾長とクチブー
脂が乗っていて美味しかったです


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