とき:7月17日(日)
ところ:鶴見‐大島廻り
『台風5号の影響』
【プロローグ】
初夏の3連休、残念ながら土曜日と月曜日に仕事入って、日曜日しか釣りに行けない。そう思って師匠に電話したら、ヤッパリ日曜日しか時間が取れないとの返事、それじゃ日曜日行きましょうか…てんで話しがまとまった。
ご存知の様に、台風5号が920hpaまで発達して台湾をうかがって居たところであった。勿論大分県南の沿岸部にはウネリが入って危険な状況では有ったが、『何処かに上がれる処が有るだろう』と楽観的な船長の言葉に…先週に続き、師匠と2人で日曜日の朝5時便で出掛けたのだった。
またしても早目に出掛けて、梶寄港でユックリ仮眠をとった。今回は蚊に悩まされる事も無く爆睡できたので、4時過ぎには目覚め、早目に仕度を済ませて宮丸を待った。
先に千加丸が来た。何とこの天候に底物師3人連れが乗って行った。果たして何処で竿出しするのだろうと師匠と顔を見合わせて『エ〜ッ』…。さて、宮丸の5時便には合計6人。皆ウワモノ師(2人づつ3組)だった。
【危険な海況】
海上は波長の長いウネリが有り、不気味に各磯を舐めて居る。大島側をユックリ北上して上がれそうな場所を探す。オオバエの沖側を廻って行った。やがて我々は恐怖の光景を目撃することに…・(写真参照)
【安全第一】
写真に見られる様に、凄いウネリが入っていた。『この状況では湾内でも良いな』と船上で話していた。コマの南と水道には先客が数人ずつ並んで竿出し中…船長がクロバエの前で暫く様子を伺って…『下げ潮の間やって見ないかと』促す…ここを逃せば後は無し…他の組は遠慮しているので我々2人が渡礁した。
うねりが入った潮流は、呼吸しながら表層は激しく変化を続け、底潮は時にゴンゴン走る・・・・実に釣りずらい。私は水道側で、師匠は沖側で竿出し。勿論危険なので釣り座は限られて居る。
ここではオーソドックスなブレンドのコマセに、付け餌さはオキアミ生小粒、棚1~1.5ヒロで手前から水道本流へ流し込む様に潮に乗せて釣ってみた。先ずタカベがワンサカ湧いて入れ喰い…チョットコマセとの同調を意識してピンポイントに攻めて33aのクチ太をゲットした。その後は尾長のリリースサイズをパラパラ釣って様子をうかがっていたが、たまに来るバカ波に足元を洗われ、バッカンが波を被りだしたので、ヤバイと思い撤収して高場に道具を上げて休憩。遅い朝食にした(下げ潮8分以上で有ったがウネリが多少大きくなって来ていたので、安全サイドに判断した)。
師匠は裏側の満ち込みポイントに釣り座を移して、懸命にポイントを作って居たが…アタリ無し。上げ潮に代わり始めた頃に、時々波しぶきがザブーン、バシャ~~~っと掛り出した。ここで師匠も道具をまとめて休憩し、船長に電話を入れた。
遠くにコマの北が見えるが、あの高い角の上から波が打ち越して砕け、真っ白い滝の様に流れ落ちて居るのが見える。下げ潮の潮どまり近くになっているのに、あそこまで潮が打上げているとは…満潮時には何処まで上がってくるのだろうか? 恐ろしい海の脅威を感じた瞬間で有った。
![]() |
オオバエ‐@ これは、クジラ浜ではなく、オオバエですが、 うねりの波に半分沈んで居ます。 ここからは見えませんが、コバエも完全に 波を被っていました。 |
![]() |
オオバエ‐A うねりが通り過ぎて突端が見えました…。 |
![]() |
オオバエ‐B その直後、 次ぎのウネリが来て、一気に打ち越して 行きました。 *正面の白っぽい崖の下に道具だけが 置き去りにされて居ました。 尚、釣り人の姿は有りませんでした。 |
![]() |
黒バエから高手を望む サラシの泡が大きく広がっているのが見える ので、ウネリの大きさが見て取れる。 |
![]() |
潮の変わり目 私の釣り座は波に洗われて…。 潮替わり直前の状態。 (うねりが無ければ、これから夕マズメ迄 爆釣が期待できるのに…残念でした!) |