とき:10月11~12日、小潮
ところ: 米水津・長太
ねらい: デカ尾長?
「ロマン、デカバン確認」
今年は珍しく台風が近くを通る。幸い直接災害を被ることは無いのだが、海を掻き回して酸素を入れてくれ、海の生物に元気を与えてくれたのではないだろうか。あわせて磯の掃除をしてくれたようだ。嬉しいのは今年のカレンダーでは連休が多く、行楽には良い年だ。
さて、今回は毎度遊ばせて頂いている、西野浦釣センター“栄福丸”の整備上がりに合わせての釣行だった。今回は、栄福丸のエンジンの修理に尽力した大牟田の山北さん(以下北さんと呼ぶ)と義兄の真弓さんがご一緒だった。2週間前からデカバン逮捕釣行の話がまとまり、当日まで台風の余波や船の整備上がりなどが気掛かりだったが、皆さん日頃の行いが良いらしく、幸い天候にも恵まれ小潮ではあったが楽しい釣行であった。
10月10日(土)
皆が認める釣りバカのこと、10日の昼からNFCの筏で竿出ししていたら、間も無く立川先生も来て一緒に筏釣り。しかし魚の活性が悪く、ボラやゴンズイ、キスがポツリポツリとアタリ、何とか竿を曲げてくれるのだった。夜中も時合いに合わせて竿出ししてみたが、残念ながら大物のヒットが無いまま11日の朝を迎えてしまった。
10月11日(日)
翌朝、筏にいたら船長が“久し振りに湾内の係り釣りに行ってみないか”とお声掛けしてくれたので、立川先生と二人正午まで粘ってみた。棚を換え、付餌を生やボイルに換えたりしながら3時間探っても、二人とも一回もアタリが無かったから昼には船長に迎えに来てもらって、又筏に戻ったのだった。
筏に戻り、腹ごしらえをしてから釣っていたら、チダイと子チヌがヒットしてきたが、私は磯釣りの準備があるので早目に切り上げて準備をはじめた。支度が終わり北さんコンビの到着を待つ間、立川先生の横で見ていたら、チダイとメイタを釣ってはリリース、釣ってはリリースを繰り返していしばらくは入れ食い状態が続いたが、潮が止まったらアタリが無くなってしまった。
【磯釣編】
11日の夕方4時過ぎ、道が混んでいたので予定より1時間以上遅れて北さん、真弓さんコンビがやって来た。真弓さんは夜勤明けなのに道中寝かせてもらえなかったと、やや疲れ気味だった。全員揃ったところで“デカ尾長を逮捕するぞー”っと意気込んで整備が済んだ栄福丸で目指す長太に向かった。
幸い長太をはじめ米水津の磯は空いていた。私にとっては約5ヶ月ぶりと成る磯釣り、丁度夕方のゴールデンタイムの始まりだ。
直ぐ下げ潮の止まり前を狙って竿を出した。私は左のワンド側に釣り座を取って、突端のポイントにはお二人に入ってもらった。先ず私にアジの良型30cmクラスが連続ヒットした、続いて本流を流していたお二人も同型のアジが釣れ始めたところで日没。釣りたい気持ちを抑えて北さんが竿を置いてバーベキューの準備を始めた。
間も無く暗くなり、仕掛を電気ウキに変えて釣り始めたが、少しアジを追加したところで潮止まりになってしまい休憩。
北さんが用意してくれた焼肉バーベキューと焼酎で宴会が始まりだ。満天の星空の下、潮騒を聞きながらデカ尾長逮捕の夢を語り、各地の遠征釣行など釣り談義に楽しい時間を過ごした。やがてそれぞれの事情でお酒が早く効き、睡魔に襲われてきたので満ち潮は諦めて、全員早目に就寝した。*お断り:今回デジカメを忘れたのだった。宴会の写真を撮るのを忘れてしまい、残念ながら翌日携帯で撮った写真しかない。
10月12日(月)
深夜、3時間寝たら目が覚めた。半月が東から上がって来たので結構明るかった。そろそろ潮止まりから下げ潮に変わる頃かと、起き出して瀬際の尾長ねらいに挑戦してみたが・・・デカイ針にキンギョが掛かるばかりだった。やがて私の気配を察知して北さんコンビも起き出した。少し瀬際を探っていたが、金魚ばかりだったから見切りをつけ、皆で本流釣りに切変えたが、ノーヒットだったので又寝る事にした。
次に目を覚ましたのが5時半過ぎ。朝食を済ませて釣りの支度をしている間に潮止まり。今日こそデカ尾長を逮捕するぞ!っと満ち込みポイントに移動し、私は突端に釣り座を構え、北さんが左の斜面角に釣り座を取って釣り始めた。その時真弓さんは下げのポイントで潮止まり前後を狙って頑張っていたが、7時頃に移動して来て地黒側で竿出しを始めたが、釣りずらいので船着き側に移動してきた。
満ち潮が動き始めた途端、一投目からコナガがヒット。それからは3人で尾長、口太のコグレ(20〜30cm弱)を頻繁にキャッチアンドリリース。潮の変化に合わせて、先ず足元から攻め始め徐々に沖の流れ、引かれ潮とあらゆる方向を攻めてみたが、釣れてくるのはコグレ達ばっかりだった。
暫くして北さんが“デカ尾長が居るぞー!”と大声で教えてくれた。コマセを打つと足の裏サイズのクロがワンサカ湧き上がってくる。コマセを続けて足元に打つと、オーバーハングになった足元の岩陰から数匹のデカバンが突然現れて海面近くまで上って来てコマセに混じったオキアミを一つ喰っては急反転して足元に潜って隠れてしまうのだった。何回やっても同じ行動を繰り返す。コマセを瀬際から離して打つと底の方にチラッと現れるが、直ぐ隠れてしまう。そのポイントは北さんコンビに任せて、私は暫く本流筋を攻め続けてみたが、コグレ(20〜30cm弱)ちゃんばかり、何十匹もキャッチアンドリリースを繰り返し、残念ながら昼までキープサイズは一匹もヒットしなかった。
昼食休憩を取ってから満潮の潮止まりまで、約2時間、3人で足元のデカバン攻略に挑戦し続けた。その間にヒラアジの群れが出たり入ったり、潮位が上って瀬際の潮流が変化するたびに様々な魚が喰って来た。コッパを遠ざけて足元にサシエを流し込もうとするのだが、瀬際の表層流と下層の流れが複雑に変化して上手く入っていかない。
打ち込むコマセに誘われて出ては引っ込むデカバンが見える。時々60cm超に見えるデカバンが1匹スーッと見えて隠れる。太陽は頭上だし、どうしてもこちらの影が彼奴らに警戒心を与える様だ。サシエをボイルにしたり、むき身にしたり、頭を取って小さくしたり、直結でハリスに何も打たず完全フカセにしたり、コマセの量を変化させたり、針を変えたりと試してみたが・・・見える魚は釣り辛いのだ。その間に各種の外道を釣ってしまった。潮止まり頃、船長が回収の連絡をしてきたので、納竿と成った。
結局、私のクーラーには一匹のクロも入っていなかったが、お土産には美味しい外道の真アジ7匹とヒラアジ3匹に長い奴1匹だった。
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11日夕方5時前、長太に渡礁 |
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満ち込みでグレを狙う 北さんの勇姿 |
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何とかデカバンをヒット しようと工夫を重ねる北さん |
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![]() 釣り座を変えながらデカバン攻略に燃える真弓さん |
ワンサカ群がった コナガちゃん(30cm弱) まだ青緑色の回遊グレだ |
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デッカイ カラフル ハコふぐちゃん |
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一瞬太刀魚かと思ったダツ |
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12日午後3時 長太を後にした |
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回収の栄福丸船上でデカバン攻略の秘策?を議論する久寿米木船長と北さん |
■後書
久し振りの磯釣り、それも北さんコンビとご一緒できて、とっても楽しい釣行だった。まだまだ水温が高い状態の中で、
秋磯と呼ぶには一月早い様子だった。嬉しいのは、デカバン尾長を確認出来たことと、暖流の突っ込み気配を感じた事だ。
元気に沖磯で竿だし出来る間に、あのデカバンを逮捕したいものである。
山北さん、真弓さん 今回は始めてご一緒して沖磯釣行がとっても楽しかったです。大変お世話様に成りました。有難うございました。
またご一緒しましょうね、次回も宜しくお願いします。
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