とき:10月31日
ところ:鶴見・大島・小島〜ビシャゴオオバエ‐南

『雨にも負けずの巻き』
@小島
 30日の夜、BBSにドク様から、明日行くとの書き込みが…、辛抱していた歯止めがプッツンと切れた。天気予報は曇り後雨、強風&波浪…な〜んて関係無い。行くと決めたら誰にもとめられない衝動だ。

 夜中一時に仕度を始めた。当然船長に電話できる時間じゃない。4時に梶寄到着。5時便で“釣りうま・しか”が8人…タチバナを廻って少し走ってエンジンがスローになり最初の瀬付けだ。ウネリで船が揺れる、サーチライトに照らされた磯は白波を立ててヤバそー。誰も動かない。船長が小島に誰か・・・と声を掛けたので、私が上がります!と先陣を切って一人で上がった。

    小島:釣り座                       釣り座の右手…干潮時のサラシ
   
 
夜明け前、潮は未だ満ち込みで、次第に波が釣り座の両サイドに回り込み出してきていた。仕度を始めた頃から早くも雨が降り出した。青物が出回っているとの情報から、クロ釣仕掛けと青物仕掛けをセットして遅い夜明けを待つ。コマセは集魚材2種類+パン粉+オキアミ生解凍1角とした。
 
 左手から北風が吹いて居た。左のサラシの払い出しは強く、低いウネリの時は前に払い出し、大きなウネリの時は釣り座まえから右に押して沈み根に押し当て、右側のサラシとぶつかりながら右の方へどんどん流れて行く。とても釣りにくい状況だった。

 8時頃までは、マルハゲ、キタマクラ、ハコフグに悩まされ、鈎を沢山食われてしまった。潮ドマリ前、少し沖に引かれる潮に乗せた仕掛けを張り気味に流していた時、始めてクロのアタリを捉えウキが消し込んだ。初ヒットで取り込んだのは尾長グレの30a程だった。綺麗に上顎に掛って居たので、鈎を外して海に帰した。直ぐ同じ潮に乗せて流し、先程より少し右に流れた時、糸ふけを直してチョット張った所でコツン、キューンとクロのアタリ。沈みを交わして抜き上げたのはマタマタ30a弱の尾長グレだった。これも元気で上手く鈎が外せたので海に帰してやった。その後潮が手前に寄せて来て、右手のサラシとぶつかり、ぐちゃぐちゃの流れになったので休憩。雨風バシャバシャの中で朝食を食べながらコマセを正面に打ちこんでおいた。
 
 やがて、コマセに大きな奴が群がって来た。コマセをまとめて打ち込み、太仕掛けをとりLサイズのオキアミを付けて仕掛けを振り込みアタリを待つが、ウキにアタリが出ないままエサを盗られた。見えてる魚を釣るのは意外に難しいモノだ。取敢えずウキしたを浅くすることにした。コマセを打ち、後から仕掛けをコマセの向こうに投入し、群がる青物の方へ仕掛けを引いて見たら・・・・なんと食った!風に膨らんでいた道糸がシブキを飛ばして走った。すかさずベールを起し竿を立てる。ビューン,,,,バシッ!衝撃が走った瞬間5号のハリスが飛んだ、と思った。今のはナンだ?ブリより速い走り。強烈なアタリだった。仕掛けを手繰り寄せてハリスの先を手に取って見て驚いた。マダイバリ9号がフトコロの所からポッキリと折れていたのだった。カンパチだったのだろう。

 その直後、一瞬ザ‐っと波が引き海面が下がる、沖を見ると海面が盛り上がり、デカイウネリが来た、急いでバッカンを掴んで後ろへ下がった直後、ザブーン、バッシャーン、ザザザ〜〜。釣り座を波が洗う危ない状況になった。バカ波に危険を感じたので、暫く釣りを止めて奥の高台に避難した。引き潮になってからもデカイバカ波が来るとは思っていなかっただけに、改めて海の恐さを味わったのだった。

 残念だが、それで青物が何処かに消えて行ってしまった。

 10時過ぎ、宮丸が近づいてきた。船長が、“昼になったら瀬がわりしますよ”と言って去って行った。昼まで頑張ろうと再度クロ釣りに挑戦するものの、風が強まり、潮が手前に押して来て、釣りに成らない。11時過ぎ、早めに片付けて瀬がわりの準備をし、小降りに成った雨の中で昼食をとった。

Aビシャゴオオバエ南
 12時を廻った所で宮丸が向かえに来てくれた。向かったのはビシャゴオオバエ。南に居た2人組みが帰るので、入れ替わりに瀬上がりした。船長が、ここの潮ドマリは少し早いと言うので、3時に回収を頼んだ。
ワンドを挟んで反対の北側には夫婦らしき2人連れが先端で竿出ししていた。

 上がって見たら、西からの風がかなり強く吹き抜けていて、メッチャ釣りにくい。突端の船着きは、ワンドからの打ち越し波を被り、危険で降りられない。仕方なく高い釣り座約7メートルからの竿出しとするが、竿先を海面に着けることが出来ない高さ。潮はマダ下げ、突端に当って流れ、ビシャゴとの間の流れが右から左に流れて合流する。先ずはその流れに乗せる。

 少し沖目の流れに乗せないと、風に吹き寄せられて、直ぐ手前に来て道糸が磯の際に絡まってしまいそうに成る。道糸は海面を滑るだけでは無く、吹き上げられる。3Bのウキにシンカーをセットし、ガンダマの段打ちの仕掛けで浮き上がりを抑え、潮に引かせるようにしながら仕掛けの馴染む流れを捜して仕掛けを打ち返す・・・・。

 ワンドが気になって、何度か挑戦するが、中は殆ど真っ白に成って波が騒ぎ、時々打上げて来る。潮も複雑に掻き回す。諦めて又先端の流れに流し込む努力を続けてみた。

 ウネリの波で流れが出来たり止まったり、表層は変化が早かった。仕掛けが流れに乗り馴染んで行った・・・水面下に漂って張り気味になった仕掛け、スパッとウキが消えた。瀬際に突っ込む奴を交わして浮かせてから、OREGA・1.75にものを言わせて一気に高い釣り座まで抜き上げた。尾長だ、34センチ。取敢えずキープ。

 Mサイズの綺麗なオキアミ生を付け、先程と同じ様な先端の流れに吸い込ませるように仕掛けを入れると、又浮きがスーっと海中に潜って行った。さっきとはアタリが違う、竿に乗った感じも引きが異なると思いつつ浮かせると、今度はイサキだった。鈎を飮み込んでいたのでこいつも抜き上げた。これでオカズを確保した。
 
 鈎を結び直そうとして、その間に足止めのコマセを打っていたら、ブリが4匹見えた。すかさず3号のズーム竿に持ち替え、コマセを打ち、ウキ下一ヒロで仕掛けを入れるが、ブリの姿は見えなくなっていた。
2時半、止む無く納竿とした。

 3時、宮丸に回収してもらい。船長にドク様は?、と聞くと宮丸の客と入れ替わりに8時頃からトンネルに子供と一緒に上がっていると聞いた。

 さて、港に上がって皆さんの釣果は…と見ていると、クロと一緒にモイカを沢山釣っている人がいました。それもエギングで釣ったそうです。ちなみに青物を釣った人はその中にはませんでした。

■ふれあいトンネルから梶寄までの県道はかなり台風の被害に遭っていました。以下に、帰りの道すがら撮影した写真を掲載しておきます。(携帯電話のカメラで撮影)

台風23号でダメージを受けた県道
護岸が無残に崩壊し、アスファルトの舗装面が
剥がれていた。

中越の沖波止、三つに分断していた。

*被害に遭われた、島江〜中越地区のみなさんには、心よりお見舞い申し上げます。
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