とき:11月6日~7日
ところ:蒲江・三つ子・平バエ
『ウネリに泣かされたの巻』
これを書くのがすっかり遅くなってしまった。ごめんなさい(ペコリ)
さて、5日の夕方、ソロソロ三つ子が気に成るなーと去年の釣行記を読みながら週末の釣行を考えていた。師匠とM釣具で、何処に行こうかと考えたが、第2土曜日の事とて鶴見も米水津もヨーイドンで真夜中の瀬上がり・・・混むだろうなァ、雨になりそうだし…。
其処で三つ子に行こう提案したら師匠もOKして決まり。早速ヤマトのY船長に電話して6日・土曜日午後3時便の予約を入れた。其処へボスから電話が『明日どうする?』、『行きますよー、昼向えに行きますから泊りの仕度をして置いて下さい。テントと寝袋は用意しておきます』と伝えて、今回は3人での釣行が決定。
土曜日、早くも9時には師匠から電話『もう仕度は出来てるよ、出ておいで。オキアミは解かして置くよ』と気が早い。私が朝風呂に入り、遅い朝食を済ませてM釣具に行ったは11時。早速ボスと2人分のコマセを準備して11時半2台に分乗して出発し、午後2時半元猿港で合流。
着替えて道具を下ろしている所に、船長がいつもの軽トラで到着した。若干のウネリと天気は崩れて一時小雨が降るとの予報。この日は運良く我々3人だけだった。港を出てすぐ左手、烏帽子に1人ボートで渡って釣っていた。高バエが見えて来た。地ウネリを感じながら接近、5人ほどが竿出ししているのを右手に見ながら水道を抜けて平バエへ向かう。右手、沈み3番前のワタリで2人が竿出し中。さて、平バエ…5人が中央の船着けを挟んで竿出し中で有った。ぐるっと廻って裏水道の北側の船着けから渡礁した。可也うねりがあり、細心の注意を払って荷揚げ、素早く高台へ荷を運ぶ。一息つく間も無く、其処から釣り座の後方に荷を運び一息つく。うっすらと汗をかいた。
潮は満ち込みの時間帯、徐々に潮位を上げながら波が岩を荒いサラシの払い出しが強く沖に白く伸びていた。
先客は佐賀から来て今朝から上礁、若干中だるみ気味。3人が竿出し、2人が休憩中。ベテランとビギナーの組合せの様子。夕方に帰るとの事。昼食の弁当を食べながら、彼等の釣りを拝見してからゆっくり仕度を始めた。
遅くとも5時には納竿するだろうと、仕度を終えた我々は夕マズメの時合いの勝負にハヤル気持ちを抑えながら彼等の釣りを眺めていた。船着けは中段まで波が洗い、右手のワンドも釣り座を後ろに下げて竿出ししている。4時半頃、船着けで釣っていた1人が良型のクチブーを1匹釣り上げた。彼はそれを区切りに釣り座を譲り片づけを始めた。ソロソロ納竿か…と思いきや、残る4人が色めきだって釣っている。とても止める気配が無い。日は傾き、やがて影が岩場に伸びて来た。
≪中々止めない先客の5人≫
そして、船着けの1人が竿を曲げた。竿は1号を使っているのか、ブヨンブヨンでとても良型のクロを釣るには相応しく無い白モノだ。案の定、右手足元に突っ込まれてバラシてしまった。その左手で遠慮気味に釣って居たビギナーさんがクロを掛けたが…リールに風に煽られた道糸が絡まり、もたつく間にまたもやバラシ。続いてワンドで掛けた、こちらも根に突っ込まれてバラシちゃった。何という事か、肝心な所でバラシ連発。折角寄って来た良型グレチャンが全部逃げちゃう(怒&泣)。師匠は呆れて焼酎の200mlカップを飲み始めた。
案の状その後サッパリ…5時、ホウコウ丸が迎えに来て沖で待機…しかし誰も慌てない、15分程してからようやく片付けを始めた。船長が気を使ってくれて『後の客が待っているから、残ったコマセは海に棄てないで、港に持って帰る様に』とスピーカーで注意してくれた。手を振って船長にお礼の合図を送った。
彼等が回収されたのは5時半過ぎ、既に残照の時間になっていた。残された時間は少ない。急いで釣り座に入りコマセと仕掛けをそれぞれの狙い目に投入するが、わずかにウキを確認できる状態。
先ず、師匠が尾長の30aクラスをゲットした。しかし、その後はクロのアタリを捉えることが出来ず、私と師匠は休憩に入った。ボスは電気ウキをセットして粘っている。
急いで、シングル・テントを張り、中にエアーベットをセットし、其処にシュラフを広げてボスの寝床を先に作った。アルポットでお湯を沸して夕飯の仕度を始めた。やがて、1人頑張っていたボスも遂に諦めて上がって来た。師匠は新しいカップを取り出して焼酎を飲み出した。既に暗闇の中、キャップライトを使って作業をする。3人分のラーメンを作ってささやかな晩餐、後口にホットコーヒーを飲んで温まり、暫しの歓談の後、午後7時半、早々に就寝。その時点で、天空には天の川が真上にあり満天の星だった。
一度シュラフに潜って横になったが、そのまま寝てしまうのは勿体無いと考え、私は烏賊エギを振ってモイカを狙って見る事にした。ウネリ、大ザラシ…条件は最悪。手始めに右手裏の高バエ側の水道。5投して探ったが反応無し。今度は反対側の松バエ側に移動して裏の船着けに行ったが、波が打上げていた。其れでも波を被らない崖下を移動して高い場所から“松バエ”側左の“水道”と呼ばれる礁の脇から探って行く。水道の流れと右から押して来る打ち越しの波、正面からの風に苦戦を強いられる。5,6投目に根掛りでエギをロストしてしまい、其処で断念して寝床に戻った。
夜中に喉の渇きを覚えて目が覚めた。薄雲が広がり、かすかに星が見え隠れしていた。風は北から西に変っていたが微風だった。
早朝5時過ぎ、尿意を覚えて起床、小雨が降り出した。師匠も目を覚まし、2人で寝床を片付けてから雨具を着込み、一服。響き渡る波の音を耳に、闇に広がるサラシを眺めながら、今日の釣りに思いを巡らせる。ボスはテントの中、ゆっくり休んで頂く事にした。
未だ明けやらぬ…小雨そぼ降る三つ子の平バエ、始め私が船着け中段に、師匠は私の後ろの高い方にに釣り座を取った。仕掛けは、竿1.75‐53、リールDトーナメント2500、道糸3号、ハリス2.5号、鈎グレ6号でウキMBで棚は深めの5メートルでスタート。潮はゆっくり左に引かれているが、左右のオオザラシから払い出す潮の勢いが強く流れをかき乱し安定しない状況で始まった。
餌盗りがいる。棚を3~6メートルと上下させて探って行くが、中々本命のアタリがでない。その内、時々波が足元に這い上がり、バッカンを抑える事が2度3度。止む無く釣り座をワンド側に移動する。いつしか雨も止み、風は西よりで優しく吹いていた。
≪朝マズメ、高い釣り座から竿出しする師匠≫
やがてボスも起きて来たので、釣りを中断してテントをたたみ、朝食の仕度をする。今回は5Lのポリタンに飲料水を用意していたのでタップリ水が使えた。ボスは焼きソバ、師匠と私はラーメン。師匠はラーメンにお結びを入れて豪華版。 食後にお茶を飲んで、一服してから3人で釣り再開。
ウネリは更に大きくなって来て居た。右手オオザラシの沖に潮が当っている。潮目は遠く直接攻めるには無理が有る。ハリスを2号に落とし、ウキ下を3メートルに設定して正面のサラシの先に仕掛けを投入して引かれ潮に馴染ませる様にしてコマセを集中的に打ち込む。師匠は左のサラシの払い出しの先を狙っている。流れは相変わらず不安定で、流れたり止ったり向きを変えたりしていたが、緩やかに右沖へ引かれて居た。
先に竿を曲げたのは師匠だった。37a超の尾長グレ。『棚が浅いぞ』とアドバイスをくれた。ウキをG2に替え、ウキ下を2メートルに設定して少し潮のヨレている所に仕掛けを投入しコマセを打ち込む。同じポイントを繰り返し攻めて3投目、遂にウキが入った。アワセをくれてから早巻きで寄せて手前の突っ込みをいなして波に乗せて浮かせタモ入れ。クチブー40a弱。続いて同じポイントで42aのクチブーをゲット。
暫くポツリポツリと30a前後の尾長とクチブーが混じって釣れた。小ぶりのモノは水溜りに活かしておき、良型は〆てクーラーに入れた。師匠が5匹、私が8匹、ボスが2匹と適当に釣れて居た。が、やがてウネリが大きくなり、バカ波が襲って来るようになった。師匠も左のワンドから打ち越した波をかぶり、『来るゾー!』と叫んでバッカン押さえてふんばる事2度3度、一度大波にバッカンに海水が入った。その時は後ろの水溜りに泳がせておいた30a弱の奴が海に帰って行った。コマセに予備のパン粉を追加して固さを調整した。
その後、潮が沖に抜け始めた。船長が見回りに来て、『潮が高いと回収が困難に成るので、昼頃潮が引くから回収する』と言うので、12時納竿と決めた。船長は、暫く沖の沈み1番の沖廻りで流し釣りをしていた。
≪沈みの1番、2番,3番‐遠景は深島≫ ≪終盤の風景≫
一休みしてから、終盤の時間帯を迎えた。ボスは安全な左側の高い釣り座に移動した。沖に潮目が出来始め、右手に流れ始めた。沖の潮目に時折ナブラが見える。遠投しても到底届かず、勿論コマセは届かない。その中間に左のサラシから右へ流れる中間の引かれ潮を狙う。棚は浅くしたままで狙った潮にピンポイントで仕掛けを投入し、コマセの同調に神経を使う。浮きがスパッと入る、素早くアワセをくれる、一瞬の手応えを残して仕掛けが抜けた。尾長だ。鈎がチモトから切れて無くなって居た。その後尾長27~35aを4匹追加して納竿とした。30a以下は放流して良型の一部をボスにお分けし、3匹だけ我家に持ち帰った。
≪釣果です:持ちかえり分≫
≪平バエ全景≫ ≪高バエ全景≫
☆後書:早朝は雨になってしまったが、日中は釣り易い天候でした。しかし、ウネリに泣かされました。船長の話しでは沖の潮目にはクロが帯になって大量に沸いているのが見られたと言って居ましたので、これからが楽しみです。
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