とき:12月9日(金)、小潮
ところ:大分県、鶴見半島・・・米水津、東クボ(サズリ)

『最後に大バラシをやらかした』
シマノの新しい磯竿のテストと言う事で釣具のまつき本店、塚本店長のお誘いを頂き、シマノ営業スタッフ井口さん他常連客らと総勢6人で米水津へ出掛けた。

今回はSHIMANOの今年新発売されたBBXシリーズ1.2と1.5号(遠征)と翔汐1.5号のフォールドテスト。待合室でシマノの江口さんから竿をもらい、早朝5時Y丸で出発。我々6人だけだった。私とエギンガー重ちゃんが東クボに先に上がり、残る4人は隣のサズリに渡礁した。

夜が明けるまで重ちゃんとエギを振ってモイカを期待してエギングを試みたが、廻り込みの風と当て潮、夜明けまで2人共ノーヒットだった。私はクロ釣りの仕度を始めた。

≪実釣≫
夜明け、潮どまりから満ち込み。夜明けから風が強まり釣り座から沖の潮目までの中間は左流れの当て潮、前回も苦戦したが左流れは釣れない。さいわい、釣り座は比較的風が当たらなかった。

さて、本来なら左のサラシから沖に払い出す引かれ潮が、本流にひっぱてくれる潮が本流に流れ込むのだが、その潮が行かないと難しい所だ。明るくなってからも、沖の潮目や左のワンドとあっちこっちにエギを投げて居た重チャンは、ノーヒットの侭早々に見切りを付けて裏の急な崖を越え、サズリに行ってしまった。
後ろの崖の上から見下ろした東クボからテッポウ

一人残ってジックリ勝負することになった。

午前10時の水深5メートルの水温は17.0℃。クロにとっては適温だった。
今回は個人的に釣研の新しいスルスルウキを試して見た。仕掛けをユックリ沈めてくれる設計で、棚を広く探れるものです。

道糸はバリバスのセミサスペンドタイプ2号。仕掛けを沖の潮目に遠投して直ぐ道糸を風上に向けて海面に叩き付けるのだが、どうしても左に流れる、暫くして道糸が水中に馴染んでから、竿先を海面に入れて道糸を送ってもウキは左に流れる。仕掛けを回収するとウキは流れていたところから大きく左のワンド奥の瀬際まで大回りして戻って来た。それに依って、左流れは表層だけでなく中層も,多分底潮も左に流れて居るだろう事を確認したので、戦意喪失。竿を竿立てに差して休憩をとった。

小休止。アルポットでお湯を沸し、カップラーメンを食べ、コーヒーを飲み一服した。
それから崖を上り、サズリの様子をうかがった。北西の風に苦戦しているが、ぽつぽつ中型のクロをヒットさせて居る。
東クボの上から見たサズリ

其の後、あれこれやって見たが、結局午後2時までノーヒット。テッポウハナレに居た1人もノーヒットのまま瀬替わりして行った。潮どまり頃になってやっと風が吹いたりやんだりしはじめた。
やがて、手前の潮がゆるく成り、釣り座左手のサラシからの払い出しが沖に伸びてはじめて、沖の潮目に仕掛けがなじむ時間が長くなって来た。

1人で有ったこと、休憩が長かったことで、それまでポイントには殆どコマセがはいってなかったので、遠投して潮目に沿ってコマセを打ち込み、期待を込めて仕掛けを投入した。

沖の本流は下げ潮に変わり始めて居た。その手前の潮がゆっくり右に流れて居る、その引かれ潮の潮目へダイレクトに仕掛けを投入し、ウキ目掛けてコマセをタップリ目に打ち込んだ。見え隠れに流れていたウキが消し込んだ。正にファーストヒット、スーっと竿を立てて彼奴の走るのを竿の弾力でいなしてしっかり針掛りさせてから獲り込みに掛った。37aの元気な青味を残したこの秋回遊して来た尾長ちゃん、キュンキュン暴れる奴をグイグイ寄せてから一気に抜き上げた。ハリをしっかり飲み込んでいた。

〆てからしっかり血抜きしてクーラーに仕舞い、チモトがザラザラの1.75号のハリスを切り、2号に変えてハリを結び直してから沖を見たら、潮目の表情が変わっていた。仕掛けを投入してウキの周りにコマセを打ち込み、ウキが馴染んでから追いコマセを打ち込んだが、さっきとは違う左流れに成って居た。一度素針を引いたが、アタリは有り、餌は獲られるのでクロが寄って来た事を感じつつ又潮上に仕掛けを打ち込み、コマセを打ち込んだ。

流ていたウキが、テッポウハナレの方に流れていたが、チョット沖側に流れが変わった直後、ウキが水面下で止った。其の侭しばらく様子を伺った…そこで仕掛けを張るのではなくコマセを2回ウキ目掛けて打ち込んで刺激を与えた…数秒後ウキが走った。そこで始めて竿を立て竿に乗るまで待ってから合わせをくれて、一気に寄せに掛った。竿の調子を計りながらしっかりした引きを楽しみうかせてタモ入れした。

逮捕したのは、綺麗な尾長グレ、41aだった。
綺麗な尾長グレ

残された時間は少なかった。さっき釣れたポイントの10メートルくらい潮上に仕掛けを入れ、コマセを打ち込んで慎重に道糸を送り、ウキを見失わないように目で追う。さっき釣れた辺りで仕掛けを一度張って追いコマセを3杯打ち込んで張った仕掛けをゆるめて道糸を送り、クロを引出すイメージをしながらウキを見詰める…。

そろそろコマセが差し餌の廻りに到達したかな…と思ったらウキが押さえ込まれて水面下でユックリ移動し始めた。喰ったな、と思いながら暫く変化を待つ。やがてウキが沖に向かって動き始めた。そこで合わせをくれた。しっかりした手応えが伝わってくる。こいつはデカイ、ガンガン巻く、一瞬沖に走った彼奴は反転して釣り座足元に向かって突っ込んで来る。テンションを掛けながらガンガン巻くが未だウキが見えて来ない。既に道糸はキューン、キューンと糸鳴りをしている。

竿で溜めて突っ込む彼奴の頭を交わそうとするが、1.5号の竿が胴から曲り、突っ込みを止められない。彼奴はフルパワーでズリズリっと更に突っ込む。そして次ぎの瞬間プンとテンションが無くなり、竿が元に戻った。
くやしー!!!!xxxx 正に痛恨のバラシを演じてしまった。愛竿ならナンとか出来たかも?と同時に己の未熟さを感じ、実に口惜しい瞬間であった。この竿は腰の粘りが足りないように感じた。尾長釣には向かない・・・と言うか、私流の釣り方には不適当だと言うべきか!?

夕凪に向かい、これから1時間は爆釣に成る予感がしたが…残念ながら時間切れ。鶴見半島を後にした。

*帰りの船上、重ちゃんと西口氏(シマノ)


今回の釣果

●サズリの情報:10時過ぎから釣れ始め、喰い棚は竿一本から徐々に浅くなり、昼を過ぎてからクロが見えるとこまで浮いてきて一ヒロ半で入れ喰いと成ったそうだ。サズリのハナで釣って居た塚本店長は20匹以上をヒットし、7匹ほどリリースしたそうだ。左の東クボ寄りで釣って居たKさんも最後の1時間で喰い棚を捉え、入れ喰いを体験。右側のワンド側に入った西口氏のところは、35a前後のクロが沸き、こちらも入れ喰いに成った。いずれも瀬際から10~15メートル沖に出来る潮目とその引かれの流れで多くヒットしたと、帰りの船上で話しを聞きました。

〜〜〜〜〜〜〜〜今回テストした竿〜〜〜〜〜〜〜〜


BB-X SPECIAL NZ[BB-X スペシャル NZ]
品番
全長
(m)
継数
(本)
仕舞寸法
(cm)
自重
(g)
崎径/先径
(mm)
錘負荷
(号)
適合ハリス
(号)
カーボン
含有率(%)
本体価格
(円)
T08 48-53NZ
5.30
5
129.0
212
0.8/25.0
1〜3
1〜3
98.9
74,500
T1 48-53NZ
5.30
5
129.0
215
0.8/25.0
1〜3
1〜3
98.9
75,000
T1.2 48-53NZ
5.30
5
129.0
220
0.8/25.0
1〜4
1〜4
98.9
76,000
T1.5 48-53NZ
5.30
5
129.0
225
0.8/25.0
1〜4
1.5〜4
98.9
77,000
T1.7 48-53NZ
5.30
5
129.0
227
0.9/25.0
1〜5
2〜5
98.9
79,000
T2 48-53NZ
5.30
5
129.0
230
0.9/25.0
1〜6
2〜6
98.9
81,500
T1.5 48-53遠征NZ
5.30
5
129.0
230
1.1/25.0
1〜4
1.5〜4
99.0
77,000
T1.7 48-53遠征NZ
5.30
5
129.0
232
1.2/25.0
1〜5
2〜5
99.0
79,000
T2 48-53遠征NZ
5.30
5
129.0
235
1.2/25.0
1〜6
2〜6
99.0
81,500
■「動」の磯釣りを実現する50cmアクションズーム搭載■T0.8号〜T1.2号は超繊細・超高感度ソリッド穂先搭載。T1.5号〜T2号はソリッド穂先と本流攻略のパイプ穂先の二本立て。遠征タイプはパイプ穂先■チタンフレームSiCガイドを採用■ガイドを密に配したトータルガイドバランスシステム■#1、#2ガイドには糸ガラミしにくいニューコンセプト仕様■ラインのベタつきを抑えるハイフレーム元ガイド■全ピースガイド合わせライン採用■#2にノンコンタクト塗装、#3、#4にはハイパーノンコンタクトU採用■感度、操作性、剛性に優れた一体フォルムスーパーハイタッチリールシートV採用■ゆるみにくく、キズつきにくいハードコア尻栓(メッキタイプ)■濡れた手でも滑りにくいノンスリップコート仕上げのグリップ採用■一目でわかる号数表示シール付のUTCトップカバー■竿を保護し、高級感のあるニット竿袋付



★今回私が使用した竿…1.5号、530

翔汐[しょうせき]
品番
全長
(m)
継数
(本)
仕舞寸法
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
錘負荷
(号)
適合ハリス
(号)
カーボン
含有率(%)
本体価格
(円)
08号 530
5.30
5
115.0
197
0.8/24.1
1〜3
1〜3
99.5
50,500
1号 530
5.30
5
115.0
200
0.8/24.1
1〜3
1〜3
99.5
51,500
1.2号 530
5.30
5
115.0
207
0.8/24.1
1〜4
1〜4
99.5
53,000
1.5号 530
5.30
5
115.0
210
0.8/24.1
1〜4
1.5〜4
99.5
54,000
1.7号 530
5.30
5
115.0
217
0.8/24.1
1〜5
2〜5
99.6
58,500
2号 530
5.30
5
115.0
232
0.9/24.1
1〜6
2〜6
99.6
60,000
1.2号 600
6.00
5
129.0
225
0.8/24.1
1〜4
1〜4
99.6
68,500
1.5号 570
5.70
5
124.5
220
0.8/24.1
1〜4
1.5〜4
99.6
71,500
3号 530P遠征
5.30
5
117.0
270
1.3/26.1
2〜10
3〜8
99.2
64,000
4号 530P遠征
5.30
5
119.0
290
1.6/26.1
8〜15
4〜10
99.3
66,000
※P=パイプシート仕様です。
■全機種に超繊細・超高感度ソリッド穂先搭載(3号、4号はパイプ穂先)■ガイド仕様はチタンフレームSiCガイドを採用■新たな調子を引出すトータルガイドバランスシステム■#1、#2ガイドには糸ガラミしにくいニューコンセプト仕様■ラインのベタつきを抑えるハイフレーム元ガイド■全ピースガイド合わせライン採用■#2にノンコンタクト塗装と#3、#4にはハイパーノンコンタクトII採用■感度、操作性、剛性に優れた一体フォルムスーパーハイタッチリールシートIII採用(3号、4号はパイプシート)■ゆるみにくく、キズつきにくいハードコア尻栓(メッキタイプ)■濡れた手でも滑りにくいノンスリップコート仕上げのグリップ採用■一目でわかる号数表示シール付のUTCトップカバー■竿を保護し、高級感のあるニット竿袋付

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜END〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜