とき:2008年12月12日、大潮
ところ:鶴見・大島/ダンバナ西
『久し振りにクロゲット』
仕事が一段落したので、今年初めての休暇を取って好釣果が続く鶴見に。宮丸朝5時便、平日とは思えない程の釣り人が集まり宮丸は満員に近い客だった。船長に挨拶して“今日は一人だから何処でも良いですよ”と伝えておいた。
上げ場所を探して大島から鶴御半島側と他船と競争で走り回り二人、3人と瀬上げしていき、残り3人大島側に戻ってダンバナ西(長年通ったが、ここに上がったのは初めてだった)に渡礁。磯に飛び降りたら船の舳先が胸元まで来る。
荷を高い場所に上げ、キャップライト点灯は最小限、勿論海面には向けず磯際に行かずに静かに明るくなるのを待ち、釣り座と足元や周辺の状況、潮の動きが読めるまで待ってから仕掛けをセット、コマセを作り準備を済ませた。
満潮は8時頃、干潮からの潮位差2メートル弱と大きい。沖からのウネリに釣り座面両サイドからはサラシが伸びる。右手にダンゴがあるがその間を潮が通す。潮位が高いとドドーっとダンゴの後ろに抜けて行くので、道糸の操作に気を付けないと仕掛けを引き込まれてしまう事が分かった。
正面の潮の動きは、サラシの払い出しの先20メートルあたりで潮目を作っているようだ。払い出しの長さはウネリの高さによって長く伸びたり手前で止まったり変化を繰り返している。
ここは風ウラでしかも日当たりが良いので、冬の釣り座としてはおあつらえ向きだ。今は未だ水温が高く活性が高い筈と考え、基本の配合に少しパン粉を追加した。狙いは、沖に伸びる左右のサラシの先から沖の右流れに流し込む筋だ。満ち込みが残ってるが、幸い当り潮にはなっていない。潮に乗れば仕掛けが30~40℃くらい斜めになるとイメージして、棚3ピロから探り始めた。
潮を読んでいる間にコマセをサラシの中央から先端へ巻き込んで、沖の潮目にコマセが流れ込むようにした。その潮筋の中間、サラシの先と沖の潮目の中間に仕掛けを投入し、数メートル引き戻してから仕掛けを馴染ませ、コマセを打ち込んで同調させることを暫く繰り返す。その間にもサラシの長さは変化し、左側が強かったり逆に右側が強くなったり、潮目も現れたり、見えなくなったり、縦になったり横になったり、近付いたり遠くなったり・・・・その変化が釣りを楽しくしてくれる。
釣り始めの潮は、正面のタチバナ方向に流れていたが段々右に流れだした。アタリが無いのに餌が取られ始めたので思い切って矢引き棚を浅くしたら・・・ピンポン!ウキが静かに潜って行った。ファーストヒット。心地よい引きがOREGA1.75/53から伝わってくる。サラシの潮に乗せて浮かせたらクチブーの良型だった。タモで掬って直ぐ〆て血抜きしてからクラーに収めた。その潮で3匹ゲットして潮ドマリ。やっと休憩して遅い朝食をとった。
満潮から下げ潮に変わる時間になっても暫くは右流れが続いていた。時折強い風が左から右へ抜けて行く。そんな時には、潮位が高いので道糸を右のサラシが巻き込みダンゴに抜ける方向に仕掛けを引き込んで行く。その後の時間帯にその状況で尾長らしき奴をバラシしまった。
仕掛けを沖のポイントに流し込もうと道糸を送り出して居た時にそれは起こったのだった。潮流が一定に流れないで不安定に変化していたが、潮筋に流れ込んでいったウキがピューっと走り尾長らしいアタリを捉えた。合わせをくれたら道糸がプン、アァ〜・・・・高切れしてしまったm(x_x)m。道糸が瀬ずれしていたらしい。
暫くは左流れが続いていた(左に流れる潮では一度もアタリがなかった)。納竿まで残り1時間、気を取り直して仕掛けを作り直してから暫く潮の流れを見ていたら、沖の潮が右沖に抜け出したので仕掛けを投入を3回繰り返し、4回目に仕掛けが良い感じで潮に馴染んで行った。超遠投でコマセを投入して何とか仕掛けの近くにコマセが流れていった。間も無くウキが潜って行き見えなくなった。合わせをくれると、しっかりした手応えがある、最後の一投で区切りの一匹だった。此れで5匹となり、満足の行く釣果だった。
今回のヒットポイント
さて、港に帰ってから直ぐに佐伯に戻りKUTAでラーメン+ギョウザを食べてから西野浦に車を走らせた。駐車場についたら間も無く日は沈み、電気ウキでの釣りを始めたが・・・センゴ、ゼンゴまたゼンゴ・・・そこでブクブクをつけた活かしクーラーボックスを用意してゼンゴ釣りに専念した。2時間くらいで25匹ほどのゼンゴが釣れたので納竿し、衛藤さんと合流する為にまた鶴見に戻った。
釣り場に着いたところで衛藤さんがやっと佐伯に来ていたので先にモイカ釣りを始めた。この日は月が最も地球に接近する日と言うことで、満月前日の月が大きく、明るく空に光っていた。釣りはじめは干潮時でそれから満ち込みに成るので釣果を期待していたが潮は殆ど流れず中々烏賊が乗ってこない。やがて衛藤さんが到着したので朝まで一緒に遊んだ。本当にポツリポツリと釣れて、何とか食べごろサイズのお土産は確保できた。夜中に眠くなって30分くらいを2回の仮眠を取っただけで朝を迎えた。帰るときにも未だ大きな月が出ていた。
釣り座右を望む | |
更に右にダンゴがある | |
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クロの釣果40~47cm(全て口太) |
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モイカ釣りの釣果 |
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満月が見送ってくれた |
*久し振りのクロ釣りだったが、予想外の釣果に恵まれて気分良く遊ぶ事ができた。今シーズンの寒グレ釣りは楽しめそうだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜by Toyoiso〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜