とき:12月15日~16日、小潮
ところ:鶴見&西野浦

『満員〜食い渋り〜瀬代わり〜撤収、移動』
 仙崎の釣果がよいのと、風裏になるのでと思い、栄福丸に電話を入れるが繋がらない。そこで宮丸に電話した、「船長、お客さんの予約は?」、「平日みたいに少ないですよ」、「それじゃ、明日5時便でお願いします」・・・今回の釣行は決まった。深夜11時出発、鶴見、米水津瀬渡し船の駐車場はには沢山の車両が・・・2時には梶寄港着。ここもほぼ満杯、何とか駐車できた。即仮眠zzz・・・。
4時15分起床。目が覚めてからも釣り師の車が5台やってきた。もしかしたら双子座流星群が見られるかも?と暫く夜空を見上げていたが、山が迫っていて視界が狭い為か一つも見る事ができなかった。

【鶴見・沖磯】
 4時半からゆっくり準備を始めた。5時便を待つのは17、8人。5時前、千加丸が先に接岸、続いて宮丸が接岸した。どやどやっと乗船を済ませ、すぐ出港と思いきや・・・おっとっとっと、船を間違えた客が荷物の移動を始めた。こんなハプニングが合って今回の釣行は始まった。

 さて、元の間海峡で赤岩からタチバナとサーチライトで照らすも満杯、船首を鶴見半島方向に切って進む。小貝バエに二人渡礁させ、次にビシャゴの離れがライトに浮かぶが既に二人渡礁済み・・・で、ビシャゴオオバエ、続いてビシャゴに二人、三人と下ろしして私は
金剛バエに一人降りた。さっそくコマセを作り、タックルをセッティング。朝食を済ませて一服した所でウキきが見える程度に明るくなって来た。早朝は凪で、北側のビシャゴ向きの釣り座でも竿だしが出来る状態だった。先ずは中央で竿だし。

 満ち潮が始まった時間、潮は足元に当って瀬際を左にかなりの速度で流れていく。暫くして、流れが変化し始め、少し離れて流れる様になった。その潮に仕掛けを乗せて行くとウキがスーッと潜っていった、軽くあわせてみると、しっかりとした魚信が竿に乗ってきた。重い引きだがクロの突込みではない、すんなり浮いてきたのは赤ブダイの47cmだった。暫く攻めてみたが、ノーヒット。先端に移動してサラシの先を狙うが、ダメ。沖に投げてもダメ。仕掛けが矢張り手前に戻ってきてしまう。少し沖に流れても、水道をゆっくり左に流れていくが、直ぐに流れが止まってしまう(潮が抜けない。上潮だけがすべる状況。この場合、仕掛けが流れるとき、ウキが先行して、サシエサが後から引かれて流れる、最悪の流れ。仕掛けに張りを与えると、流れる方向が変わり、狙いの筋から外れてしまう)。

 10時過ぎに北西の風が強くなり、やむなく反対側のカタヘラ向きに移動した。ここでも流れを探しながら棚を深くしたり、投入点を変えたりしながら昼までやるが、餌をノーヒット。沖側の沈みが未だやれそうだったので先端に移動して潮下をサラシの先、その沖と良い流れを探すが、クロが喰ってくるような流れが見当たらない。
しゃぶられる事が有っても、かじられたりしない。ハゲかセンプーの仕業だろう。

【ノーフィッシュで瀬代わり】
 1時過ぎ、宮丸が見回りに来たので瀬代わりをする事にした。船上には同じく瀬代わりの二人連れがいて、荷運びを手伝ってくれた(有難う御座いました)。当然ながら当番瀬は満杯、突端はなれから、船間、ナガウド、テッポウ・・・と見てから大島方向へUターン。ズーッと見て回るが・・・タチバナ周辺から鈴成り、ダンバナ、窓、トンネル・・・ウノトマリ・・・クジラ、権現、コバエ、オオバエ・・・先の二人をユウレイに下ろしてから、小間もクロバエも一杯だったと言う事でチョンバエ、松バエを見て水道を湾内へ抜け北上・・・
すると、意外な事に
ハシゴが空いていた。これから下げ潮だから大丈夫だろうと船長に促されてハシゴに上礁したのだった。アルミの踏み板をもらい、船付きから二つ先の小さな、磯まで荷物を運び、セッティングがすんだ所で昼食タイム。写真を撮りながら周囲の様子を観察。釣り座に戻ってコマセを打つと左へ流れていく。未だ満ちこみの潮が残っているのだった。

 クロバエ向きでやや左先、底からの急な駆け上がりの先に仕掛けを投入するも、直ぐに左へ流される。少し沖に遠投して流れをうかがうが、矢張り左に流れる。正面から左に流す・・・沈みの先でウキが入った、しかし、ヒットしたのはベラだった。この先は急にドン深になっていて流れが速くなるポイントなので、イサキ釣りには良いのだが、クロを釣るには条件が良くないと難しい。

【撤 収】
 午後1時半を過ぎた頃、風向きが北西から北風に急変、強く吹き出した。見る間に海面が波立ってきた。やがてウネリが起こり始め、道具にシブキがかかり始めた。船長に電話をしようかなっと思っていたら、その前に宮丸が心配して回収に来てくれたのだった。ドタバタ、ゆらゆら一人で踏み板の上を数回往復し、最後に踏み板を回収して無事船上の人となった(ヤレヤレ、ホッ!)。船長の素早い判断と行動に感謝!。

 その後、瀬代わりの場所は無いかと見ながら進むが・・・どこもまだ空いていない。船長が頼まれていた瀬も既に4人上礁しており、困った様子。良いポイントには、次の泊り客が既に待機していたりしていたので、これ以上は無理と判断して船長に帰港をお願いした。残念ながらボーズでの帰港と成った。

【西野浦へ移動】
 港には瀬ドマリ客が待機中だった。道具を車に積み込んで、鶴見崎フィッシングに寄り、つけ餌を追加購入して西野浦へ車を走らせた。駐車場は満杯(山側には未だ皮を剥いた丸太が置かれていて駐車できない)、仮眠室横に駐車してイカダを見たら、常連さんが一人。船着きにはこれまた常連の先生が定位置で竿だし中だった。ご挨拶して何時もの正面に釣り座を構えた。水温を計ったら16℃と下がっていた。湾内は沖磯より水温が低いようだ。魚の活性が低下する水温だ。先客二人もノーヒットで、”生体反応が無いです”と嘆きのつぶやき。

 空に雲が広がっていたが、雲の切れ間から傾き始めた陽がさしていた。釣り始めた時、風はさほど強くなかったが、時間が経つにつれてときどき正面から強く吹き抜けていく様に成った。午後4時前、仙崎の磯から釣り人が帰ってきた。その中に昨年鰤釣りの時お会いした、熊本の岩本さんご夫妻がいたので、ご挨拶をした。良型を数枚釣っておられたので船長が写真を撮っていた。どうでしたと聞くと、「初めて上がったところだったし、風と潮が反対だったので、攻めるポイントが分からずズーッと釣れなかったが、船長が見回りに来た時ポイントを聞いて、そこに仕掛けを入れたら続けて良型がヒットした。多分4時まで釣ったらクーラー一杯になったのに」と冗談を言ったら、船長が「4時まで釣って良いよと言ったのに、3時になったらみんなが片付け始めたから」と・・・。折角の時合いを切り上げてしまったようだ。それでも、皆さん数や型にバラツキはあったが、二桁釣って居た人もありで、良かったらしい。

 さて、自分の釣りはと言うと、まさかイカダに来る事になるとは考えていなかったので、棒ウキセットは持っていなかった。そこで、竿ケースに入れておいた5Bの峰ウキ型電気ウキを使って釣り始めた。このウキだと棒ウキより感度は落ちるが、風があっても遠投が出来るので、付加を6Bにして少しシモらせて感度を上げ、風の影響を少なくして使う事にした。

 日没まで全く反応なし。暗くなって、夕凪で風は穏やかになり、天空には星がまばたき、後方の山の上から三日月が輝き始めた。先程から横の先生にはゴンズイばかりが釣れている。、電気ウキを点灯。気分的には此れからが時合いと、コマセを集中してポイントを作る。底棚を取り直してベタ底に調整。午後6時半頃、待望のアタリがウキに現れた。ウキを押さえて暫く動かず・・・それからゆっくり沖に向かって沈んで行き、速度を上げたところで竿をあおりアワセをくれた。元気の良い引きがタックルを〆込む。引きは強いが重量感がない。難なく浮かせてタモに収まった。40センチある無しの綺麗な魚体のチヌだった。
 
【泊まって、翌朝まで】
 しかし、その後はまったくアタリが無く、満潮の潮ドマリ。昼の疲れが出てきて眠くなったので、道具を置いて、早々と車で寝る事にした。夜中に目覚めてみたら、先生が竿出しして頑張っておられた。残念ながらノーヒットだった。私は携帯電話の目覚ましを4時にセットして、また寝てしまった。

 4時起床。先生は仮眠中だった。コマセを追加して釣り始めた、暫くしてウキがピューっと入り、付け餌が盗られ始めた。ゼンゴが回遊してきたのだ。ゼンゴを5匹釣ったところで、5時前、仙崎に渡る釣り客が来た。船長が「磯に行かないか?」と誘ってくれたが、それは予定になかったことなので、クロ用のコマセと付け餌が無い(行きテーと思ったが)。残念ながらお断りした。

 夜明けだ。空には少し厚い雲があり、穏やかな朝を迎えた。高気圧が抜けていくので、天気は良くなるが風が強くなり、風向きが北から南東に変わるとラジオの天気予報が伝えている。コマセが終わったら早めに切り上げようと考えながらのんびり竿だしをしていた。

 暫くして蒲江に宿を取っていた岩本ご夫妻が来られた、「ハゲでもお土産に釣って帰ります」。「自宅まで4時間半も掛かるから、早目に帰りますと」と言って、イカダの先端の方に行きお二人で釣り始めた。

 さて、又自分の釣に戻ったが、サッパリアタリが来ない。水温低下で、深場に移動してしまったのだろうか・・・。雲が取れ、強い日差しがまぶしい。そして北風が強く吹き出してきた。今朝はノーヒットのまま10時になり、「コマセの切れ目が縁の切れ目」・・・と見切りをつけて納竿とした。隣の先生は休憩して、ゴミを燃やして暖を取っていた。岩本ご夫妻も何とかハゲ2枚ゲットして納竿。イカダの掃除を済ませ、11時、西野浦を後にした。今回はアルポットもカップラーメンも積んでこなかったから、朝食抜きになってしまい、腹が減った〜!

始めに上がった金剛バエ(写真は沖側突端)

昼まで潮を捕らえきれずと言うか、潮が抜けず、
ノーヒット!
ウネリのサラシが周辺に広がるだけだった。

向かいにあるビシャゴ、右沖に先の瀬が見える
ビシャゴ先端の様子(拡大)
こちらも一度突端で竿を曲げているのを見たが
その後サッパリで、仕掛けを変えたり、休んだり
と“潮目が出来ない”状況に苦戦をしている様だった

カタヘラ(手前)、先端で一人竿だし中
後方は鶴御崎半島
午後一時過ぎ、金剛を断念して大島の最北の離れ磯、ハシゴへ移動
ハシゴ
瀬代わりし、荷運びが終了したハシゴの様子
さァ、これから下げ潮でガンバロー!
この時は未だ穏やかだった
だが・・・
管理人の、
どアップ(ハシゴにて)
釣果なしの瀬代わりで、ドッと疲れが出て
表情がさえない・・・・
残ったコマセを持って西野浦へ移動した
着いたのは午後4時半
(写真は翌16日の10時頃)


トクダネ情報
栄福丸は、長年のご愛顧に感謝して、
「瀬渡し料金を
4千円」にしました!

貴重な釣果
綺麗なチヌとアジ(ゼンゴ)


水温低下と難しい潮の流れで場所ムラがあったようですが、15日鶴見で尾長49cmとマダイ65cmが釣れていた。水温が安定すれば、又爆釣劇が始まるのでしょう。仙崎沖には回遊グレの群れが入ってきていました。例年より1.5~2ヶ月遅れているようです。これから順次、米水津、鶴見、津久見方面の釣果が上向きになってくるでしょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜by Toyoiso 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜