恒例の【越年釣行】
とき:12・31・06~01・02・07(上り中潮〜大潮)
ところ:蒲江・三つ子/平バエ
【プロローグ】
☆ 毎年暮の恒例行事と成った越年釣行ですが、早いもので、ヤマト・山崎船長のお世話に成り始めてから丁度20年になる。最近はメンバーの家庭の事情と仕事の都合で、一緒に釣行出来る機会がメッキリ少なくなり、今年の越年釣行の実施が危ぶまれていたのだが、12月に入ってからメンバーに声を掛けると、全員二つ返事でOKだった。聞けばみんな最近釣行出来ず、行きたくてウズウズしていたのだった。
12月29日夕方の天気予報をみてから、船長に電話を入れ越年釣行実施の了解を取り付け、メンバーに実施決定と集合時間を連絡した。
12月30日夕方、蒲江の船長宅を訪問して、ご挨拶と簡単な打合せを済ませてから別府にトンボ返り。まつき釣具本店に寄ってコマセの手配をしてから帰宅。夕飯を済ませ、出発の準備に掛った…。
大晦日、朝7時まつき釣具本店集合、メンバー4人勢揃い。荷物が多いので車2台に分乗して7時半出発。食料品は佐伯で調達して元猿港到着10時半。
4人分の荷物を船に積み込み船長を待った。やがて予定の11時、船長が到着、即舫いをといて出港。目指すは平バエ、数分間の間に船長から情報を得る。水温はやっと20℃を切って19.4℃、最近の喰い棚は可也浅い、東の鼻の方が型が良い…などなど。
【渡礁】
☆ ところで平バエには先客が5人居る(ヤマトのお客ではないのだ)。彼等が未だ竿出しして居るので仕方なく裏の松バエ側の船着きに廻る。其処から中央まで荷を運ぶのが一仕事だ、全員で4、5回往復してやっと各自の野営ポジションに荷物を運び終えた。同時並行で先客が片付けを始めたのだった。
天気が良く、気温が上がった中での作業、汗をかいた。先客を見送り、ざっと掃除をして、暫く休んでから仕掛づくりを始めた。
時間はタップリある。先にテントを張り、荷物を片付けてから、コマセを作り、タックルをセットしてから、各自好きな場所に釣り座を構えて釣り始めた。干潮の潮ドマリから満ち込みに変るタイミングだった。
【釣り収め】
師匠と衛藤さんが中央の船着き、今井さんはワンド、私は東の鼻で釣り始めた。
風は殆ど無く、潮は左方向にユックリ流れて居る。仕掛は軽目にして半誘導、1.5ヒロにセット、コマセを足元のサラシと沖の潮目に打ち込んでから仕掛けを正面・沖の潮目に投入して流れに乗せる。始めはコマセを多く打ち込む。数回繰り返している内に、先ずコッパのオナガグレがヒット。リリースして同じポイントを攻める。連続してリリースサイズがヒット。1時過ぎにはウネリが出始めたので、徐々に波が足元を洗い出した(ヤバーイ雰囲気)。
流れが少し速くなりだしたので、ポイントを正面から潮下に変えて行った。狙いが的中してキープサイズが釣れ始めたところで、ザザザーっとバカ波が来てバッカンに少し海水が入ってしまった。幸い足で押さえていたので、バッカンは流されずに済んだが,後ろに置いてあったタモがあわや…と言う状態であった。
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東の鼻(撤退した直後ザザザァーと打ち越した) |
| 満潮時は完全に波が洗う状態 撤退するタイミングを逃すと、寒中水泳だ! |
東の鼻
満潮時には打ち越す
*経験的に,満ち込みではウネリが高く成り易い・・・、だから早ばやと東の鼻を諦め撤退する事にした。この様子を心配気に見て居た今井さんが、ワンドに来て並んで釣りましょうと釣り座を空けてくれたので、お言葉に甘えてワンドの左手に移動した。
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ワンドの今井さん |
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船着きの 師匠と衛藤さん |
満ち込みの場合、船着きの2人が撒餌係りになる格好で、潮下の今井さんの位置が釣り易い状況になった。
予想通り、その後夕マズメに向かい今井さんが良型を次々ヒットさせて居た。
(10年前までは、沖にハッキリ潮目が走り、尾長がガンガンヒットして来た物だが・・・最近そんな潮に出くわさなくなった)
私はと言えば、大きくなったうねりとサラシの影響で苦戦を強いられた。ともかく、初日にあんまり釣っても、魚が古くなると無理をしない釣りに徹していた。
釣れるのはコッパから40cm前後までのクチブーとオナガの回遊グレばかりであったので、釣っては放流するパターンを繰り返す(釣るポイントには放流しない、後ろのプールに入れておく。大波が来ると裏の水道にオーバーフローするので、中の魚が逃げていくので、都合が良い)。
夕方になって、師匠が足の裏以上はキープして置いた方が良いかも…と、大物に期待しない方がよいよと暗示する言葉をはいた。
私は、干潮の潮ドマリ頃、岩の上で1時間ほど昼寝をしてしまった(どうもその時風邪を引いたらしいのだが・・・)。
案の定、夕マズメの満ち込みなって、今井さんが良型を数枚釣って居た。
☆下の写真は、悩むサイズのクチブーとオナガ(35センチ前後のサイズが多かった)
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口太メジナ(回遊) |
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尾長メジナ(回遊) |
大晦日の2006年釣り収めは、穏やかな天候に恵まれ、静かに暮れて行った。
【晩餐会?】
5時半頃からオガライトに火をつけ、釣りを止めた者から火の傍に来て、暖を取りながら宴会が始まる。
用意した調理器具を使って特製の年越しうどんを作って食べたが、家では味わえない美味しさに、うどんをニ回作り、最後にお餅を入れてこれも完食。満腹ダー!
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疲れた身体を休め、火に当りながら酒を 酌み交わす |
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特製の年越しうどん 美味い、うまい! とお代わりを… 身体もぬくもり、満足した顔がほころぶ |
☆その後、暫し釣り談義に話しが弾み、やがて紅白歌合戦の始まる頃、早バヤと各自テントに潜り込んで…zzzzz。
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テント風景 (中にはエアーマットのベッド) |
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大晦日の夜はふけて…
□午後7時半には就寝…月がとっても綺麗な夜、今井さんが1人、キンギョを使ってモイカ釣りを試みた。
釣果は、700g1杯だった。
個人差は有ったが、紅白歌合戦を最後まで聞いて居た者は誰も居なかった!?
実は、特製うどんにはキムチの元が大量に入れて有った為、夜中にのどが渇いて水やお茶をかなり飲んだ。其の為、夜中にテントから出る必要が有った(笑)。
【2007年元旦】
初日の出
“新年明けましておめでとうございます”今年も宜しくお願い致します!
初釣り
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元旦の初日の出、お神酒を供え 豊漁と安全を祈念した |
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携帯電話のカメラで… |
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初日の出をバックに記念写真 …だが、チョット遠過ぎたかな? |
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☆初日の出が水平線から上がるのを見たのは、何年振りだろう。際先の良い新年の始まりだ。
2007年の初釣りが始まった。午前中、暫らくは下げ潮が流れるので、船着きの釣り座が有利となる。案の定、釣り始めから師匠と衛藤さんが快調に竿を曲げて居る。船着きの右手では、時々イズスミが混じって釣れて居た。一方潮上のワンドは不利だった。大潮前の中潮で、朝の干潮は潮位が高い為、東の鼻は波がかぶりっぱなし、とても上がれない。
ワンドは、ウネリが作り出すサラシが大きく、ポイントを捉えるのに工夫が必要だった。サラシの払い出しとその先の、沖の本流に乗る潮スジを見極める事が出来れば、数釣りが可能。コマセを撒くと木っ端グレがワーッと集まって海面まで出てきたりする。素針を引くとカタクチイワシの幼魚が掛って来た。
海水は終始濁りがあり、海中や海底を観察する事は困難であったが、ここはかなり底根が荒れていて、ハリ掛かりしたグレが猛スピードで底の岩影に逃げ込むか、足元の荒れた底壁に突っ込んでしまう。
昼までには全員クーラー満タン、後は型狙いで遊んだ。午後4時の水温は19.0℃だった。
満ち込みになって潮位はどんどん上がり、ワンドに居た私の釣り座は時々波に洗われ、危険になった為、後ろに下がって、一段高いところからの釣りになった。幸い風は後方の水道側から吹いて居たので、比較的仕掛の操作はし易かった。
徐々にグレの活性は高まり、コッパに混じって良型がヒットしはじめた。
ところが、私の釣り座からその侭仕掛を張れば、即瀬ズレして道糸が飛ぶのだ。 取り込める先端に出るまでは、段差があり足元が気になり、更に波の動きにも気を配りながら前に出なければならず、グレをヒットさせてから猛スピードでリールを巻きながら、前へ出るのだが、良型の尾長だとグレのスピードの方が早い為、グレを浮かし切れず、突っ込まれて瀬ズレでバラス事数回・・・グヤシ〜〜〜!!!
口惜しい思いを繰り返した。何時も思うのだが、ここに高い釣り座が張り出して居たら、どんなに釣り易いか…。
バラシは私だけではない、突っ込まれたり、唇の皮一枚でタモ入れ寸前にバレたり…それぞれ地団太を踏んでいたようだ。
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船着き下段、一番良い釣り座で グレをヒットさせた衛藤さん |
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平バエ右手の大ザラシ その先に沈み1番,2番,3番・・高バエのワタリ 遠景に深島が見える |
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ワタリと深島 |
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北側の水道にある松バエ |
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元旦の夕方、徐々に雲が広がり始めた |
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元旦の夜も、また豊磯特製煮込みうどん 残った具材とお餅を全部使って、またしても完食で、満腹! |
| ■元旦の夜、小雨が降り出した。 雨雲が薄く、月が大きい為か、雨が降る夜中もボンヤリと辺りが見える。 幸い、風も無く冷え込みも左程無く、寝袋に入らなくても寒くない夜だった。 |
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| ■明けて2日、早朝4時過ぎには雨も止み、5時から火をおこして暖を取り、早々に朝食を済ませて、最終日の釣りを楽しんだ。 10時頃には釣り飽きて、片付けを始め、船長に回収をお願いした。 |
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| 3人の釣果(持ち帰り分) 鶴見崎フィッシングで氷を買って… 手前が私のクーラー(釣果)です バッカンにも入っています |
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後書
☆今井さんは蒲江の親戚に魚を持って行く為、港で別れた。お疲れ様でした!
☆帰り掛け、3人で“道の駅やよい”に寄り、お風呂に入って(バブルジェットはサイコーです、筋肉痛が取れます)、汗を流し、疲れを取ってサッパリしてから、あすかうどんで鍋焼き味噌カツ定食を食べて帰った。
■今年も、釣果に恵まれて良い新年を迎える事が出来ました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜今年も宜しく お願い申し上げます!〜〜〜〜〜〜〜とよいそ〜〜〜〜〜〜〜