とき:6月25日(15時)〜26日(17時)
ところ:鶴見・コバエ
『のんびり…貧果』
【プロローグ】
「師匠、久し振りに鶴見の磯に行きましょうか?」、「そうだな、土曜日は仕事だから、後から行くけど、先に行って場所をとって置いてくれるか?」…さーて、一人で行って良い場所が取れるか疑問ですが…「取敢えず先に行ってます」ってな会話をして今回の釣行は決まったのだった。
土曜日は気温が上がって熱い日だった。宮丸に予約を入れて、ユックリ仕度をし、佐伯で買い物と昼食を済ませてから梶寄港到着はジュスト2時半…で宮丸が先客を乗せて出て行ってしまった(そう、一人乗り遅れたのだった)。
仕度を済ませたところに宮丸が戻って来た。このサービスが嬉しいです。船長曰く、「姿は見えなかったけど、道具が有ったから」と戻って来てくれたのだった。
【コバエに渡礁】
さて、土曜日の昼下り…良い場所が空いている筈は無い。高手廻りが良いのだが今から行っても空いていないだろう…と思いながら船は進む。あら、コバエが空いている。今日は潮がコバエには不利だから誰も上がって居ない。慣れたところで竿出し出来れば良いと思い、「コバエに上がります」と船長に告げた。
瀬上がりした時は未だ下げ潮が流れて居たので、早速中央の払い出しの先から仕掛けを流す。ウキはナミダMB,ハリス1.75号と太目をチョイス。水温が低いと考え竿1っぽんから探って行った。餌が取られる、どうもタカベが湧いて来て居る様子。その下にクロが居るものと読んで、コマセにパン粉を追加して餌盗りを更に上に誘い出す様にして様子をうかがう…。少し棚を浅くして払い出しの先から右に引かれる潮に乗せて追いコマセを打ち当りを待つ。微かにウキがシモルが喰い込まず餌が取られる。そこでチョットウキの感度を上げて喰い込みを良くしてみた。仕掛けが馴染んでから潮に引かれてジワーッと入って行った・・・そしてピューと走った、始めてクロのアタリを捉えた瞬間である。元気な回遊グレ、32a。瀬際に寄せて、グイッと抜き上げて1ッ匹目をゲット。取敢えず〆てクーラーに入れておいた。処がその後潮があたり潮に代わり万事休す。更に、南の風が徐々その強さを増しながら正面から吹き付けて来た。
そこから長〜い休憩時間が始まった。未だ明るい午後5時。本来なら夕マズメのゴールデンタイムを向かえて気合が入る時間帯なのだが…。多分満ち込みのポイントなら釣って居るだろう、と思いながら道具を片付けた。
【休憩&仮眠】
満ち込みになると、結構上まで波がかぶるので、高い安全な場所に全ての道具を移動してからユックリ夜を迎える仕度をした。夜はフカセでイサキを釣ろうと考えていた。しかし、コマセにジャンボは用意して来なかった。この辺が無欲の釣師たるゆえんだ(自慢にならない)。早く言えばドジ、ボケをかましてるってことだ。
取敢えず3T45-50竿に4000番リール(CALDIA新調、こいつが実に回転が軽いんだ)、道糸4号これでデッカイ奴もOKだ。それからユックリ廻りの状況を観察する。見える範囲で空いているのは権現だけで後は大体2人づつ乗っている。風に押される様に満ち込みの潮がゴンゴン流れて居る。オオバエ裏の水道も懸命に仕掛けを淀みに落ち着かせようと苦戦しているが、流が早過ぎて釣りにならない。かと言って流に乗せれば、急流は止るところを知らずゴンゴン流れて行く。ポイント迄流す釣人は余りいないようだ。
弁当を食べ、雑魚天をかじりながら、ギンギンに冷えた缶チューハイを飲み干して、一服してから、風を避けて寝床を作り、キンxxースプレーで周辺の割れ目と言う割れ目にシューシュー掛けた。更に線香も点けて風上に置き、ラジオを聞きながら早バヤと寝袋に入った(今回はテントは持参しなかった)。
日没後、風は徐々に和らぎ天空に星がチラチラ見えて来た。その時師匠から連絡が入った「連れが増えて3人で行く事になった。2時便で行くから待っててくれ」とのことであった。それを聞いて10時過ぎまでぐっすり…の積もりで有ったが、風が止んだら蒸し暑くなり、蚊も出て来た。2時間ほど寝た後は、ウトウト寝たり起きたりしながら過ごした。
【夜釣り】
さて、10時を廻ったので、ボチボチ夜釣りの仕度を始めた。竿は3号、道糸4号、峯ウキ型電気ウキ5B、ハリス3号、ハリはチヌ針4号にオキアミ大。棚は竿一本半。コマセは、昼のコマセに昼使ったオキアミ小の溶けたものを混ぜて使用した(本来ならジャンボ・赤アミを混ぜる方が効果が有るのだが)。10時半を廻ったころ、正面のサラシから少し右手のゆるい流れを狙って仕掛けを入れ、コマセを打ち込む。
未だ潮位は高く、足場の悪い少し高い位置からの操作だった。淀んだ潮はユックリとウキを運ぶ…ニ投目、三投目…餌が取られ出した。チョット棚を浅くして四投目、感度の良いウキがスーっと入った。魚信が伝わって来る、間違い無くイサキだと確信して巻き上げ、手前に寄せて来て、一気に抜き上げた。イサキ、30a程だった。その後も、ポツリポツリと釣れた。籠釣りじゃないから確率は良く無いが、手前で釣れるので可也楽な釣りで有った。そのあとも比較的手前の潮に乗せてイサキを釣り、7匹釣った処で一休み。そろそろ師匠達が来る頃だ。
【3人到着】
イサキを釣っている間にも瀬渡し船が、サーチライトで空いている場所を探しながら動き廻っていた。やがて深夜2時を廻った頃、真っ直ぐこちらに向かって来る船がある。師匠達を乗せた宮丸だ。師匠、今井、長岡の3人が賑やかにやって来た。
バタバタ、ガサゴソ・・・夫々で道具を片付け、おぼろ月夜の薄明かりの中、下げ潮がもう暫く流れると言う事で、早速仕度を始めた。だが,誰も釣れ無いまま潮が変わってしまった。
それから全員思い思いに朝まで仮眠を取った。
【2日目】
日曜日、午前中は殆ど釣りになら無い。食べたリ、呑んだり、横になったりして、のんびり時間を過ごした。
その後は、写真で紹介しよう。
午前中は成すすべも無く、ただただ潮が変わるまで 待つしか無い |
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時々霧雨が降るような天候の中、静かに時の経つのを 待っていた |
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オオバエ裏の水道で2人、相変わらずアタリが無いまま 頑張っていた |
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コバエ中央…私の釣り座 | |
コバエの左手、少しウネリが残っていたので 結構打上げていた |
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待ちくたびれて、又寝込んでしまった今井氏 |
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やっと下げ潮、昼過ぎからいくらかマシな潮になって 来たが、それでも流がオカシイ… タカベがワンサカコマセに群がる。その下にクロの 影がチラチラ見える。日中の棚は2ヒロ前後であった。 師匠と私は、パン粉を練って団子にして、パン粉釣 法に切り変えて、やっとクロのアタリを捉える事に 成功した。師匠が4匹(32~40a)、私が3匹(32~38a)。 |
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右手の2人、最後に今井氏が43aのクチブーを 釣って納竿とした。磯釣りを始めたばかりの長岡 君は33a1匹とタカベ数匹にニザダイ…。 |
久し振りの釣行で有ったが、潮が悪かった。こんな事も有る。しかし、リフレッシュする事ができた。
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