とき:2018/01/02-03、大潮(スーパームーン)
ところ:蒲江・畑野浦地磯
ねらい:モイカ


初釣り…
これまで年末,年始の越年釣行を約35年以上続けて来たが、残念ながら諸般の都合により遂に途絶えてしまった。
よって本当に久し振りに自宅で紅白歌合戦をTVでみて、年越し蕎麦を食べたのでした。

さて、年末の釣り収めのモイカ釣りに続き、新年の初釣りもやはり家内が喜ぶモイカ釣りとなった。
当初一人で行くはずだったが、急遽衛藤さんから電話が入り、「用事が済んでから後から行きます」と、嬉しいかなあとから来る事になった。

今日はスーパームーンの大潮、しかも快晴に恵まれたのでサイコーの条件となった。
いつもの様に米水津でゼンゴを買い、午後1時にNFCに到着。待合室で昼食をとり、支度をしてから「釣りセンター丸」で地磯に渡してもらった。

お遊び…
午後2時、渡礁。先ずは活かしクーラーの水を入れ替えてから、モイカ釣りの前に泳がせ用のゼンゴでも釣ろうと思い、久し振りにフカセ釣りで遊ぶことにした。

暫くは満ち潮だから釣り座からみて左流れが行く時間だ。狙うのは湾どからの払い出しと、少し沖の本流にできるヨレである。
先にコマセを作り、仕掛けを作る前に狙いのポイントにタップリ打ちこんでおいた。

タックル…
竿は20年ぶりに使用するガマ磯X-O、1-53を使った。ウキはM-0,ハリスは1.75,ハリは寒グレ7号。ハリ上30cmにジンタンを打った。
先にコマセを打ち、仕掛けを潮上に投入、そして追いコマセを打ち込んだ。

アタリを捉える前にオキアミを盗られ素バリを引いたので、少し棚を浅くした…今度はウキにアタリが鮮明に出た!小気味良い引きで上がって来たのは27cmの口太(クロ)。これは個人的ルールに基づき、30cm未満なのでリリース。

少し投入点を沖にしてコマセをウキの後方に数発打ち込み、最後の一発はウキに命中した、その直後、ウキが消し込んだ!糸が走り強い引きが1号の竿を絞め込むが、竿の粘り腰が突っ込むクロを止めてくれた。根を交わして寄って来てからグイグイと足元に突っ込むクロを8の字操作で浮かせて無事タモに収めた。42cmの脂が乗り始めた美味しそうなクロである。続いて39cmのクロが釣れた、矢張り潮の子だ、潮が動けば喰ってくる。
やっぱクロの引きは良いね。久々に使ったガマ磯1号だが、相変わらず穂先からバットのバランスが良い。安心して魚と対峙し、操作できることを再確認した。

その後、潮がたるんできた。すると今度は金メバルが2匹連発した。少し間が有ってから今度は一ツッパリサイズのゼンゴが釣れ始めた。これはモイカ釣りに使う為、全部活かしクーラーに入れた。8匹釣ったところにお待ちかねの栄福丸が衛藤さんを乗せてやって来た。

モイカ釣り…
衛藤さんを迎えたところで、フカセ釣りに区切りを付け、モイカ釣りの仕掛けを用意した。
リールの道糸はヤエン用の新しい2.5号に巻き替えて置いた。竿は2-53で遠投性をアップし、ウキは電気ウキ2号、おもりは1.5号にしてゼンゴに負担を掛けず潜り易くした組み合わせにした。

太陽は後ろの崖の向こうに沈み、残照で未だ明るい夕マズ目の時間になった。時に強くなったりしながら北風が吹き続いている。

初めは棚竿1本から始めた。水深だが、足元から10m沖は8m前後でその先は崖の様に一段急に深くなって15〜18〜22m。足元には海藻がびっしりと生えおり、その先の海底にも背の低い海藻が広範囲に生えている。過去の経験では、狙うポイントは釣り座から沖に30m以上先である。50m飛ばせはヒットの確率が高くなる。

釣り始めは風の影響で思う様に遠投できない状況が続いたが、暗くなるにつれて風は弱くなって、徐々に飛距離が出るようになって来た。数投目にやっとウキが走り潜って行った!待望の初ヒットだ。500-600g、この時期のレギュラーサイズをタモ入れ。

やがて…沖黒の真後ろから大きくて赤味を帯びたスーパームーンが昇って来た。

暫くして更に1杯追加したが、潮が流れず、アジも泳がずになり、活かしの水を再度入れ替えてから夕食休憩をとった。

ここがポイント…
この釣りで一番重要なのは生き餌であるアジ(ゼンゴ)の泳ぎ具合だ。ヒットの確率が高いのは投入後沖に向かって暫く泳いでから潜って行くアジである。潜って泳いで行った場合は90%くらいの確率でモイカが喰いついてくる。
次に注意したいのは、ウキしたの深さだ。いつも釣り始めは竿一本でスタートして、様子を見て調整する。月が照り込んで明るい時には、タナをヒトヒロまで浅くする場合も有る。

さて、その後は泳ぎの良いアジを選びながら投入を繰り返した。風は西風に変わったのか右手から吹いてくる。後ろから吹いてくれればサイコ-だが、高い崖下のこと、そうは上手くいかない。

潮が左に流れ始めて風と同調して流し易くなって来た。それからポツリ、ポツリと釣れて、何とか夜中までにツ抜けする事が出来た。

日付が変わってからは潮がたるみ、ゼンゴも泳ぎが悪くなったから、アタリが無くなってしまったので、当然ながら手返しも間延びする。同じアジを3回、4回と再投入を繰り返すから、なおさらアジの泳ぎも悪くなり、益々ヒットする確率が悪くなると言う悪循環が始まった。モイカも潮が動かないと活性が低下する様だ。

冷え込んで来たので衛藤さんがオガライトに火をつけて暖をとりながら仮眠。

残ったゼンゴの中から大きいのを選んで、正面に遠投した。勢い良く沖に向かって泳いでいった…そしてウキが海中に潜って行き光が見え隠れしたところで竿を持ち、ベールを起こし、ジワーッと竿を立て道糸にテンションを掛けると…ギューン、ギューンと烏賊の引きが伝わって来た。アワセをくれると更に強い引きだ、竿を立てて引きを交わしながら、慎重に寄せに掛る。まずまずの手応えだ。浮いて来た…ここでキャップライトを点灯し、タモを片手に磯際に降りて寄せて来る…静かにタモを頭の手前に入れてテンションを緩めたら、プシューと噴射してタモの中に飛び込んだ!良型ゲット!!今日一番の大物だった。

それから1時間程して更に1杯追加、これも1キロくらいであった。13杯釣れたので一安心。長時間足場の悪い磯の上を下りたり、上がったり歩き回ったので足が疲れて来たし眠くもなって来たので、椅子に腰掛けて5時頃まで仮眠をとった。

目が覚めたら西風がビュービュー吹いていた。その状況なのに衛藤さんが釣って居る。月は後ろに沈まんとしている。衛藤さんのウキは左手の磯に沿って根掛りしそうなヤバイコースに流れて行った。衛藤さんが回収を始めた途端…グググーっと竿が大きくしなった、ウン!?根掛りしたのかな…と見ていると「掛ってるよ〜!」の声。なんと良型のモイカが掛っているではないか。タモを持って助っ人に行き、無事ゲット!!

良くもまあ、あの流れとあのヤバイコースで仕留めたものだ、と二人で関心し合ったのだった。

それを最後に片付けをして、回収の支度を終えたところで船長に電話を入れたら「今迎えに向かっているよ!」の返事。明るくなった7時、栄福丸で帰港した。

行き掛け、
  空の公園から沖黒を望む
入津湾の養殖生簀と仙崎半島 

筏の位置が大きく移動して岸に近くなっている

地磯の釣り座 

西日が当り、北風が吹いている
フカセ釣りの準備ができたところでパチリ
 
最初に釣ったクロとメバル 
クロは脂が乗り始めて綺麗な魚体だ
スーパームーンが昇って来た
今回の釣果の一部(自宅にて)

ざるは42センチだから2杯は
キロオーバーだ

■ 今回は願っても無いスーパームーンに釣行が出来、釣果にも恵まれ、衛藤さんとも一緒に初釣りが出来て楽しかったです。
■ さて、同行した衛藤さんは、一度釣りセンターに戻ってから休憩して、午後から友人と又モイカ釣りに行きました。今度は別の地磯に上がったそうです。
★ 今年も、頑張って海に通い釣行記をつづりますので、宜しくお願い致します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜by Toyoiso〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜