私の真鯛釣り
江戸っ子の私が、縁有って1972年から別府の住民になった。 大分県別府市に居を構え、家庭をもち、既に子供は成人して手が離れた。通常はグレ(メジナ)狙いで、大分県南の磯に通っている。沖磯がダメな時期は、船でマダイ、イサキ、ブリ釣り、イカダでマダイやチヌ釣り、波止場などでモイカ釣り、チヌ釣り、太刀魚釣りなどをして遊んでいる。今はその時期、その日の天候、潮周り、釣果状況や気分で、無理をせずあれこれと釣りを楽しんでいる。

一時期、1995年から約5年半は、東京に転勤で戻り、単身赴任していた。幸い東京でも釣り友達が直ぐ出来て、月に2~3回のペースで釣りをしていた。始めはキス、メバル、マルイカ、カワハギ、ヒラメ、イナダ、ワラサ・・・そして本命の真鯛釣り。3年目から真鯛釣りにはまり、後半の2年間は殆ど真鯛釣りばかりをしていた。

マダイ釣りに嵌ったきっかけは、釣友お二人が師匠とお呼びするのにふさわしい釣り名人である事でした。その為、遠慮なく徹底的に個人指導を受けることが出来たお陰だと思うのです。

しかし、師匠の1人山下氏
、大分と東京でご指導いただいた方です。(釣バカ日記の浜チャンみたいな人。海釣り、船釣り大好き人間。東亜国内航空時代には大分空港勤務であった)彼は、飛行機の整備士だったが、羽田勤務中に残念ながら若くして他界してしまった。それも私と釣行した翌週のことだった(合掌)。

もう一人の師匠、村井氏
(元遊漁船の船長。今、会社社長。何を釣らしても名人)は、頭脳明晰にして、判断が早くしかも的確であり且つ行動も早い方である。

村井師匠との釣行のときは、彼の車で目黒のマンションまで送迎していただいた。村井氏には東京赴任中にとてもお世話に成り、感謝しております。今でも東京に行ったとき、お会いして釣り談義をしたりと旧交を温めております。
時には一人釣行もありました。その場合は、早朝マンションから京急品川駅までタクシーで行き、一番電車で久里浜辺りや三浦半島方面に出掛けて行きました。

一方、地元大分では佐伯の幸寿丸・後藤船長に1990年頃からお世話に成っております。多くの場合船長と二人だけで出漁して、競い合うようにして釣り、毎回楽しく遊ばせてもらっています。船長は屈指の名人です。普段は温和で冗談を飛ばすのですが、釣りに対しては大変厳しく的確に指導してくれます。船長は長年お仲間の漁師とおなじく、渋糸を使う手釣りでやってきましたが、2007年になって遂に電動リールで釣るようになりました。後藤船長のご指南のお陰で大分でも釣果を上げる事が出来るように成りました。残念ながら、2008年の原油高騰以来、メッキリ出漁回数が減りました。魚は安い、油は高い…下手に動くと経費がかさむ、が理由だとか。
他方2004年春から西の浦釣センターに通い始めた。久寿米木船長の波乱万丈の生い立や武勇伝をうかがいながら、焼酎に美味しい肴をいただきながらの釣り談義やら世間話やらが楽しい。
施設が充実していて通年多彩な釣りが楽しめるので、釣りばかにとってはとっても有難いのだ。

【真鯛釣の面白さ】は…、

1) 攻めの釣りである(仕掛けの工夫、棚取り、コマセ・ワーク、誘い等)
2) 強烈な引き味を楽しめる(三段引き)
3) 姿が美しい… 特に、ブルーのアイシャドウが堪らない!
4) 食べて美味しい


皆さんは、マダイ釣が“攻めの釣り”だと表現する私に疑問を持たれるかも知れませんが・・・、どう考えてもマダイが釣れるのを待つのではなく、攻める釣りなのです。
乗合船の場合、先ず船長がその日の状況を判断して、ポイント決める。船長は艦長で、総司令官で、参謀本部長で、指揮官なのだ。攻撃地域を決めて移動を開始する。ポイントに着き、レーダーで敵の兵隊を見つけると攻撃命令を出す。
釣り人は“スナイパー”なのだ。攻撃命令が出ると、一斉射撃が始まる・・・。

違うのは、直接敵の姿を見ずしてヒットさせなければ成らないことである。そこはイメージゲームの世界なのだ。
通常オキアミの生かボイルをコマセと撒き餌に使うが、小粒のボイルをよく使用する。コマセは撒き過ぎず、サシエは極力自然に成るようにする。

コマセを出す棚とサシエの位置は潮流による。流れの速さでハリスの長さを調整する。魚の回遊棚や餌盗りの行動なども考慮する。更に、上げ潮で喰ったり、逆に下げ潮だけ喰ったりと水温や潮流の加減で喰い方が違う事が良くある。
上記の事は、殆どの釣りに共通している事ばかりかでしょう。参考にしたり、応用したり出来る事が多々あります。

他の魚釣りと同様で、釣場の地形、季節、天候、水温、水深、潮流、魚影、活性、餌盗りなどによって、仕掛と釣り方、攻め方に工夫が必要であるし、その結果釣果に差が出る。厄介な事は、コマセ釣りだとコマセの配合が難しい。
付け餌についても、種類の選択、個体の選別、針への付け方、針の大きさと形状、ハリスのサイズと長さ・・・と釣りの要素分析をすると限りが無い。


 
【魚の処置】 さて、釣った魚を美味しく食べるには、魚を釣ってからの処置と保存方法が重要であろう。 
私のやり方は、

生き〆+血抜きをする(身がケイレンして締まる、エラの動脈からしっかり血を抜く。大型魚は尾の付け根近くからも抜く) ⇒ クーラーボックスに海水とブッカキ氷を入れて氷水を作り、そこに処置した魚を入れる(30分〜1時間程度で十分) ⇒ 良く冷えたら、水を抜く ・・・⇒ クーラーボックスの底にブッカキ氷を並べる ⇒ 濡れタオルを敷く ⇒ 魚 ⇒ 濡れタオルをかぶせる ⇒ ブッカキ氷を乗せる ⇒ クーラーボックスのふたを閉める。
(注:@水に長時間漬けておくと魚の身が水っぽくなってしまう。 A氷ヤケを起さない為に極力、氷が直接魚に当ら無い様にすること)

面倒だが、新鮮で美味しい魚を持ち帰る事が出来る。船釣りで、船の活かしが使える場合は、港に着くまで生きている魚は、活かしの中で泳がせておくのが一番だ。

記録】1990年10月、久里浜沖で5.3kg(写真参照)を上げたのが東京湾での自己記録と成った。幸運にも、翌年2月に5.1kgのマダイを上げる事が出来た。乗合船だと、釣り座と両サイドの釣客との強調性が大切だ。
それには、船長と懇意に成る,先輩の常連と懇意に成る事が、釣りを楽しくし且つ釣果を上げる事に繋がる。勿論本人の研鑚、努力、集中力が欠かせない。


 
 【真鯛 75cm・5.3kg】東京湾・久里浜沖

【記録更新】他魚の部の釣行記に詳しく書いて有りますが、2008年12月27日鶴見周辺におけるマダイの釣り収めで、遂に75cmのカベを破り、80cm、推定6kgのマダイをゲットする事が出来ました。
  【真鯛 80cm、6kg他】佐伯市・鶴見大島周辺

【筏で真鯛釣り】
2004年4月から、蒲江・西野浦釣りセンター(久寿米木船長)の筏に通うようになりました。初めはチヌ狙いだったのですが、真鯛の大きいのが釣れることを知ってからは、頻繁に足を運ぶようになりました。
ここは通年、真鯛の釣果があり、通年暇があれば通って楽しんでいます。

西野浦湾内の係釣りでの釣果
NFC(西野浦釣りセンター)の釣とも
である立川先生と


 釣り、特に海釣りでは美味しいお土産は有るし、潮風に吹かれりゃ風邪も吹っ飛ぶし!実に健康的な道楽ですネ

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☆☆☆ カミさんに、褒められ釣師腕上げる!? ☆☆☆

友人のカミさんの様に、この魚随分高いもんに付いちゃったわネー!なーんて言われたんじゃ..興ざめだね。

その点、うちのカミさんは偉いね、わーっ!スゴーイ!と感激してくれる。さっさとさばいてくれて、近所にもお裾分けして、風呂から上がると、食卓に釣って来た魚料理が並ぶ。おまけに飼い猫まで喜んでくれる…サイコー!ですね。

更に、釣りに行かない日が続くと、今度何時行くの?と聞いてくれる。有り難いね。愛してるよ〜〜〜〜!

デモね、毎週の様にお魚を釣って帰るものだから、たくさん釣って帰ると機嫌が悪い。ワッはっはっは・・・・


〜〜〜〜釣りは道楽、自分の世界、体力の続く限り釣りバカ三昧〜〜〜〜

**********************by Toyoiso***************